テナ さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

人助け

少年ジャンプで連載されていた作品です。
私はこの作品はタイトルしか基本的に知らずに当時にアニメで「銀魂」コラボエピソードがあり、銀魂メンバーがスケットダンスの世界に行ったり逆にスケットダンスメンバーが銀魂の世界に行く話があり、アニメとしては銀魂関連でスケットダンスを見たレベルの人です。

で、私が今回、この作品を視聴した理由が現在連載中の「Witch watch」と言う漫画が大好きで、その原作者さんがスケットダンスを書いていていたり、Witch watchにも卒業したスケットダンスメンバーがコラボで登場するエピソードもあり興味が出てきた事があったと言う点です。

後は、単純にWitch watchが私を爆笑させるエピソードが放り込まれている事があり(特にカンジ君が巻き込まれる話)スケットダンスも私から爆笑を奪える面白いエピソードもあるんじゃないか？と言う期待から視聴。
私は笑いには厳しい方でホントに面白いと想える笑いは少なくて……
私を笑わせてくれる作品を探してますw
で、スケットダンスを視聴しました。


で、面白いと言えば面白い作品です。
主人公のボッスンが学園の万事屋？なんでも屋？の学園の悩みを解決するスケット団を結成して様々な依頼を解決していくってコメディ系作品になっています。

全体的に見て、内容としては良い話もあるし、コメディとしてはテンポもいいです。
銀魂と同じでゴールデンタイム放送されてましたが、これは小さな子が見ても面白いし大人が見ても面白いと感じました。

物語も難しくないし、当時は動画配信サイトは少なかったと思うけど1話や2話を見逃してしまったとしても基本的には置いていかれず次回から合流出来る作り方をされている様に思いました。



ゴーグルを装着したら集中力が増してパチンコ(ワンピースのウソップが初期に使ってたみたいな)が上手い主人公ボッスン

彼は巻き込まれ体質かな？
酷い目に合う事も多いかな？
ただ、彼の両親の話しは感動しましたし、ボッスンが父の死の真相を知るもその理由に納得いかないのも解るかな。

事故に合いそうな少年を救うって命を落とした父。
凄く立派な父だと思う……
それでも残された子供からすれば、やっぱり生きていて欲しかっただろうし、そこにどれだけ立派な理由があろうと、死ねば何にもならないし、息子を残して寂しい想いをさせた事実は変わらないと思う。

だからこそ、それでも納得出来ないで不貞腐れたボッスンの気持ちが凄く解る場面でもありました。

でも、私は何故父が少年を助けたのかが少し解る気がしました。
元々人助けが好きなお人好しの父。
彼は天涯孤独の身でした、家族の居ない寂しさや家族を失う痛みを嫌という程知っている人です。

だから、その少年を助けずには居られなかった、残された家族の気持ちを考えたら……そして自分にも息子が産まれた、だからこそ子供を見捨てることは出来なかった。

ボッスンは不貞腐れていて父を簡単に許せなかったけどさ、もしもそこで子供を見捨てる様な父ならそれはそれでボッスンは許せなかったんじゃないかな？
結果は「よかったね」とは言えないけど、立派なお父さんだと思うし。

人助けが好きな所とか「スケット団」結成の理由になっていたりと父の意思をしっかり継いでいるのだと感じましたし、その父が助けた少年が成長してボッスンを助けたり、実は弟である椿を知らずのうちに助けていたりする流れは素敵でしたね。

お母さんも難産で同じで同日亡くなられてしまいます。
ボッスンの父の幼なじみでボッスンの母の親友である今のお母さんがボッスンを育ててくれたんですが、真実を知りボッスンが義母に心配掛けて帰ってきたボッスンにビンタして泣くシーンが本当にボッスンは愛されているんだろうなぁ〜と感じて好きなシーンですね。

後、3クール目のOPがボッスンの成長記録とか学園で楽しそうやってたりとか、歌詞がボッスンのエピソードにリンクしてたりとか凄くいい演出でした。

ボッスンって普段は透明人間になって全裸を晒されかけたり、喜怒哀楽をバグらされたり、とか調子に乗りやすくて痛い目を見たりww
そんなキャラだから結構重い過去にはびっくりしたけど、ボッスンの性格や人助け精神の理由やらを知るいいエピソードかと思うし、だからこそこんなバカを楽しく仲間内でしている事を安心して見られる感もありますね。



鬼姫の2つ名を持ち戦闘力高めのヒロインで壊滅的な味のするチュッパチャプスみたいな飴が大好きなヒメコ

鬼姫の理由は友達の裏切りの過去から来ているのですが、正直辛いよね……あんな騙し方はあんまりですよね……
ずっと友達を助けようとしてたヒメコを裏切っていた友達……
まぁ、その友達が言う様に人間関係って大変だし学生の時はそうしたものに悩む事もあると思うんですよ。

けど、ヒメコはそんな友達を本気で心配してくれて本気で向き合ってくれていたのですよね。
そうした事は当たり前ではありません、寧ろ本気で向き合ってくれる人なんて中々居ないと思うんです。

だからこそ、本当はそんなヒメコを傷付けたり裏切ったりするのは最低だと思うし、何より不良を買収出来るコミュ力あるなら頑張れよとも思ってしまいましたww

ただ、私は友達関係で悩んだ事はなかったかな？
楽しく過ごせたとは思うし、そうした悩みが当時無かったのは凄く幸せだったのだと思いましたね。

ただ、この事件の結末がボッスンとの出会いになっていて彼女がスケット団に入るきっかけにもなったのが何だかよかったかな。
ヒメコが人を避け始めてしまい、彼女が最後は孤独にならなかったのはボッスンの存在が大きかったのだとおもいました。

そのかいあって、今は友達も多いもんねw
鬼姫なんて呼ばれてるからどんな暴力女かと想像したらそんな鬼でもないと言うねw
デリカシーないボッスンにはたまに暴力振っているけどww

後、あのペロリン人形が好きだけどアレ可愛くないよねww
なんか呪いの人形に似てるしあの飴もげ気不味らしいけど彼女はホントに好きなんだろうなぁ〜と感じますね。
ペロキャンのイメージガールをしたらまさかの結末でしたね……最後、本当にペロキャン感のないCMになりましたねw

後、ヒメコママって怖いんだねww
鬼姫の母は鬼ママでしたねw
けど、恋愛事情に興味あったり怖いだけじゃなくて可愛らしいお母さんかな？と思いますね。




普段は喋りたくないから合成音声で喋るも情報収集が得意でメールでは饒舌になるスイッチ
ちなみにスイッチの過去は壮絶でしたね。
彼が喋れない理由や地味な姿にも意味があります。
かなりウルウルきました。

自分のせいで弟が事件に巻き込まれて死なせてしまったと自分を責めて、自らが弟の姿になり声が出なくなった彼は弟の作り出した合成音声で話すのですが、彼がスイッチになる事を選ぶのですが……
これは辛いね……なんだろ？

実は私には1つ下に妹が産まれてくるはずだったのです。
当時、私は1歳くらいだと思うのですが、母が私とお昼寝をしてて私の足が母のお腹に当たり蹴ってしまう形になったらしく、母は不思議な違和感を感じ病院にいくと妹は流産していたそうなんです。

私は弟とはそんな仲良くなくて「妹がよかったぁ〜」とか「妹が欲しいなぁ〜」ってよく母に愚痴を言っていたから、母が弟と仲良くする様にって意味で私に話したらしいし、それが原因じゃないかもしれないし、それだけが原因じゃなかったかもしれない、事実は解らないらしいのですが……

私はその事実を知って自分を凄く責めてました。
しばらくショックで塞ぎ込んでいたら父が母に「余計な事言わんでいいのに」とプチ喧嘩になりそうなのになったのは焦りましたねw

だから、兄が「俺がスイッチを殺した」って自分を責める気持ちは解ります。
私も当時同じ事を考えたし、母に対しても産まれて来れなかった妹にもなんて酷い事を言っていたのだろうと、泣いた日もありました。
友達にも相談した事もあります。

けど、私は弟（スイッチ）は恨んでないし兄に自分の生き写しになって欲しいなんて考えてないと思うんですよね。
自分の死に罪悪感を背負って大好きな兄が生きていくのは辛いと思うし、幼なじみの女の子も引越ししちゃったけど、そんな彼を見るのは辛そうで、1番見てて辛いのはお母さんかな？

弟を失い、兄が自分を殺して弟(スイッチ)として生きていく……なんか兄と弟を同時に失った感じになる気がする……
お母さんも兄は兄に弟は弟にしっかり愛情を向けていたと思うし、兄に弟の代わりにになって欲しい訳じゃないと思うし、お母さんの「そんな事をして何になるの？」ってセリフが私の頭の中から離れません。

こうした悲しみは克服出来ない……
だけど、生きてる人に出来るのは結局生きていく事だけです。
その人の代わりに生きるのではなく、その人の分まで生きる、それが唯一出来る事だと思う。
その人を時々でも思い出して生きていく。
その人が安心出来るように。

スイッチの合成音声が壊れて紙に書いて会話してて姫子が「自分の声で喋れや」とかボッスンが「それめんどくせーんだよ」とか言うセリフがありますが、スイッチは喋らないのではなく喋れないのです。

けど、2人の言葉には本心が込められてる気がしました。
合成音声のスイッチが喋れる様になっても、スイッチはスイッチだから何も変わらないよって意味が込められてるんだろうなぁ〜と思いました。

けど、アニメを見てウィッチウォッチのコラボ回を見たらスイッチって喋っているんですよね。
それがなんだか少し安心しました。
やっぱり友達っていいですよね。
この3人見てたらそう感じますね。

まぁ、たまにスイッチって悪ノリしたりとかしてるし楽しそうにしてて安心しますねw
後、モモカの大ファンだけど理由が「ただ、応援しているだけ」ってのもいいねw

恋愛には発展しないしモモカは少し悲しいかもしれないけどさ、よくSNSでファンの方が応援してる人の報告とかで気に入らなければ、その人のグッズをボロボロにして投稿したり心無い言葉で傷つけたりしてるのを見かけたりします。

勿論、自分の所持品をどうしようが、応援してる人に何を感じようが、それは自由だと思うけど、それをわざわざ相手に伝えたり見せたりする必要はないんじゃない？って思うことは多々あって、過激なファンの方の過激なやり方には少し悲しさを感じる事があります。

たからこそ、スイッチの「ただ応援してるだけ」って冷めてるようで冷たく感じますがある意味健全にも見えるのですよね。

この3人は主要キャラですが、生徒会メンバーを含めた部室に遊びに来るメンバー達もしっかりキャラが立っているのが驚いた点でした。
しっかりキャラ一人一人の印象を立ててきているのでキャラ一人一人の事をしっかり考えてるのだと思いましたね。




最初だと、サムライ、ももか、ロマン、キャプテンがローテーションでスケット団に混ざりに来る感が凄かったけど後半はかなり登場率減りましたね。
中でも、1人だけ変な能力がある浪漫が微妙にツボになりましたね。

最初、ロマンって恋に憧れてボッスンに恋をしている設定だった気がするけど漫画家デビューしてから恋が無くなった感じました。
修学旅行で浪漫が王子（ボッスン）に恋をしていた設定を思い出すもロマンは蚊帳の外w

最後のボッスンを巡って、姫子と会長の妹の紗綾の恋愛話に絡んで欲しかった気はします。

他には椿のエピソードも最初はスケット団を目の仇にして絡んでくる奴って感じでしたが、ボッスンと血の繋がりを知った2人のエピソードからは占い師の話や生徒会の朝日奈を助けるとか、ボッスンに協力したり、助言を貰ったりと2人の関係が対立から協力に変わっていくのは凄くいいし、ボッスンの家に椿が来て食事する家族の風景もよかったかな？

椿に関しては医者を私は誘拐犯と同じじゃん！って思ったけど……椿を見てたら、なんだろ？
いい両親だったんだねって思えてくるんだよね。
最初は椿ってあんまりいいイメージがなかったけど、この辺りからは椿の印象はガラリと変わりましたね。
後半はかなり丸くなった感じかな？

彼に忠誠を誓う希里の話も、希里が問題児の先生を拉致して罰を与えようとするのも友達の為とか誰か為ってのは良かったかな。
まぁ、どれだけクズみたいな先生だろうと希里のした事は許されない事かもしれない。
けど、善悪よりも前に「友達が受けた痛みや悲しむ生徒の為に何とかしなければ」って気持ちって大切だと思うんですよね。

だから、希里が起こしたトラブルもボッスンが振るうった拳も決して褒められた事じゃないかもしれない。
けど、その理由や意味がしっかり解るからこそ椿や沢山の人がボッスンや希里の為に動いてくれたんじゃないかな？
多分、1番の功労者は椿かな？
そういう点でも椿は会長としても頑張ってるんだなぁ〜と感じましたね。


ストーリーで私が良い話だと思ったのは、3人の過去エピソードと、生徒会との人形劇での戦い、病気と戦う幼なじみの話しとか、浪漫が夢を掴む話、お姉さん先生の恋の話など凄く良かったと思います。

スケットダンスの全力の優しさを感じとれるし、あの短い時間で良い話を上手く纏めましたねw

後、個人的に修学旅行あたりの恋愛が絡み始める辺りからは面白さが上がりましたねw
スイッチの紗綾の背中を押す「こんな時（修学旅行）だから聞ける事もあるだろう」からの中さんの入れ替わりの薬事件で修学旅行が全力で楽しめないスケット団ww
ある意味悲劇ww

椿も1人で暗示にかかる薬で猫にニャってたニャー
これもちょっと可哀想ニャー
せっかくの修学旅行が台無しニャー

個人的には紗綾を応援したくなりましたね。
私はツンデレキャラってあまり好きじゃないけど、自分の気持ちを確認しようとしたり勇気をだして質問投げかけたりする紗綾は見てて応援したくなりますね。

ラストの告白のシーンも良かったです。
大きく進展しましたね。
「これからはガンガンいくからね」の言葉を部室に遊びに来るって解釈をするボッスンは園児なんでしょうか…………
流れを読んでww空気を読んでww

気持ちを伝えるって凄く勇気が必要で、きっとこのセリフも凄く勇気が必要でそうした気持ちをこうして誤解されちゃうのは可哀想だよ。
ホントにこんなんだから、ウィッチウォッチでも……（´ρ｀*）ｺﾎﾝｺﾎﾝ
失礼、このネタバレはヤバい。

さて、そこを行くと兄の安形会長ですよww
お兄ちゃん五月蝿いww
こんな恋愛の話を家族にしたくないんですけどww
友達同士で話すのはいいけど、家族に話すのはねw
IQ160もある天才の兄だけど間違えてフォローするわ、デートに尾行して来てたわでお兄ちゃんウザいww
これ、私が紗綾の立場なら聖杯戦争が始まりますよ！！
まぁ、いいお兄ちゃんではあるけど、何か嫌だなぁwww


さて、個人的に少し笑ってしまったのが、ボッスンの散髪の話と生徒会の校長の銅像を修正をする話、スイッチが動物の心を文字にする機会を開発にする話ですね。
思わず吹き出してしまいましたね。
好きな人を思い浮かべる所に姫子がボッスンをディスる悪口を考えてる辺りとか特に好きでしたw
最後は、浪漫が持っていくwwww
結局スイッチは何を開発したんだww


さて、他作品ネタでは銀魂ですね。
万事屋がスケット団の部室を占拠しに来たりとか、後は解りやすいのが「ドラえもん」ですねw
スイッチっていわゆるアニオタなんだけど、発明も得意で発明した物をドラえもん風に出すのが何か面白いww
あと、なんか普通に「もしもボックス」が出てたしスケット団、ドラえもん好きすぎでしょうww
オフ会の話ではスネ夫！
40歳くらいのスネ夫が居るwww

このオフ会はロボットアニメのオフ会なんですが、ボッスンがハマるこのロボットアニメのプラモの遊び方が小学生ww
プラモって私は持ってないけど、好きなポーズにしてPCとかで背景印刷して飾るものじゃないんですか？

ボッスンみたいにプラモ両手で掴みあげて「ガチャン」「ガシャン」とかプラモ同士を体当たりさせ合って遊ぶものなの？
パーツって折れたりしないのかなww


これってアニメって打ち切りなんだね……
ラストは今までのキャラ総出演や紗綾の告白など最終回は確かにあったけど、希里が登場して数話なのに最終回とかなんか中途半端な感じでもあるかな？

確かに、最初辺りは正直な所は退屈な話も多いんですよね。
ただ、初見さんには話が進むと確実に面白さが右肩上がりになっていく作品だから長い目で見て欲しい作品かな？とは感じましたね。


後、OPが若干ですが物語の展開の伏線みたいになっているのが印象的でした。

キャラはめちゃくちゃ好きってキャラは居ないけど総合的に見て嫌いなキャラは居ないので誰が出ても楽しめるかな？と思います。

まぁ、好きと言うか印象的なキャラだと応援って気持ちなら紗綾かな？
キャラってやっぱり感情移入出来たりとか応援したくなるとか心意気に惹かれちゃいますよねww

面白さで言えばロマンかな？
少女漫画のヒロインになったり、漫画家になったり、設定を無視せて登場したり、ボッスンが透明人間になった話では何故か目SAOのナビゲーションピクシー姿のユイの様なポジションで出てきてみたりとか設定がめちゃくちゃなのがまた面白いかな？
結局、恋に殆ど絡まず終わるロマンww
この子に恋ネタをさせる必要あったのかなww
普通に、異能が使える漫画家くらいのレベルで良かった気もするw

印象って点で言えば実は個人的にボッスンが印象弱いんですよねww
いいキャラなんですが、印象力はスイッチが強いかなww
主人公の割になんか……ねぇ？
ボッスンファンには怒られそうだけどww

でも、楽しく見える作品かと思います。