てらし さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
全てを上回る
敗戦からの復活
彼らの負けには確かな根拠があり、具体性をもって全員が対応し成長していく姿がとにかく丁寧に描かれていきます
それ故に重くなってしまう部分はあるのでしょうが、それこそ2期の根っ子であり、この作品を支えている芯の部分でもあると思います
烏野メンバー達も当然最初はどうしていいか分からず暗中模索な状態
まだ子供なんだしイラついたり諍いが起きることも
しかし分からないことは自分で何とかする、ではなく正しく学ばせるのが本作品
グループ合同合宿であったり鵜飼元監督や敵である及川など自分達より詳しい人から正しい知識、第3者視点からの気付き、情報共有の大切さを知ることで烏野カラス達の世界が広がっていきます
絶対的に経験が足りない烏野が貪欲に吸収し着実に成長していく姿はパワーアップイベントを見ているようで胸が踊る瞬間です
この過程が一番ワクワクしながら見てるかも
谷地さん、冴子姐さん等、新キャラは魅力的で烏野復活の欠かせない存在になっていきます
鵜飼監督や武田先生、清子さん、嶋田マートさん滝ノ上電気さんの尽力も見逃せません、この人達が支えてくれたから彼らは立ち上がって強くなれたわけですから
予選から準々決勝までの試合が構成上やや詰め込んで駆け足気味に感じるところはありましたが、そこは致し方ないところで、宿敵青城との試合にリソースの大半を注ぎ込むのは妥当な判断だと思います
個人的に伊達工と青城戦の試合が好み
ライバル校対決て何であんなにワクワクするんでしょうか?
そして2期のラスボス青城戦
クオリティ、完成度の高さは必見
構図も作画も素晴らしいですが、何よりBGMが良い
音と映像のシンクロが臨場感と緊張感をこれでもかと高めてくれます
前回の敗戦から学び、積み上げた物が紆余曲折しながら勝利の一点に集束していく流れが実に心地好い
迎え撃つ大王様もラスボスに相応しいムーヴ
岩泉や京谷は勿論、金田一、国見、渡、矢巾みんないいキャラしてます、あ、もちろん監督さんも
特に松川と花巻の三年老練コンビは見てて痺れます
こういう地味な仕事師キャラめっちゃ好みです
ラストシーンは本当に全てを出し尽くしたという感じで、よくぞここまでという位極まってます
1期から見続けた人には最後まで見て良かったと思える瞬間が訪れること間違いなし
個人的には1期の完成度を上回っていると感じます
それは青城に対する烏野と同じで
同じじゃダメなんです、超えないといけないんです