とろろ418 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
宇宙を目指すシャボン玉
【魅力的に思った点】
・意外と物語性が強く、メッセージ性もある
・キャラクター(主に感情の爆発)を描けている
・上記の理由からシーン単位で突き抜けている部分がある
【残念に思った点】
・スロースターター
・終盤がかなり雑
・無理やりねじ込んだ感のある百合要素
・上記の理由から全体としてのレベルはイマイチ
【総評】
・70点
よくある女の子たちがキャッキャウフフしてる日常系かと思いきや、意外としっかりした筋書きのある成長物語で良い意味で裏切られました。
特に中盤の展開では上手くキャラごとの感情を爆発させているため、感情を揺さぶる力はかなりのものがあると思います。すべてがこの水準だったら90点ぐらいつけていたかもしれません。
ここからは気になった部分です。
まずは序盤が退屈なこと。この主な原因は瞬の加入が遅すぎたことでしょうね。物語進行の鍵と突っ込み役を担っている人物なので、逸早く登場させるべきだったと思います。
終盤についてはもう悪い意味で言うことなし。たぶん尺の都合で端折ったんでしょうね。せっかく飛んだシャボン玉だったのに割れてしまったのが残念でした。たぶん本来なら{netabare}敗退後に瞬なしの状態で再出発→新たな仲間の加入→徐々に全員のレベルが上昇→嫉妬で捻くれた瞬が敵として立ちはだかる→負けて消えようとする瞬を引き留めて再合流 {/netabare}ってな感じの流れになっていたかと。
最後はユウという存在。ここをファンタジーなのかそうじゃないのかハッキリしてくれないと見るほうが困惑するんですよね。おそらく今後物語上の謎として関わってくるんだとは思いますが、現状はただ百合要素追加したかっただけに見えちゃってるので、ユウを暈すなら他で明確にするなどの工夫をしてほしかったです。
全体としては強い推進力を持ちながらも尺と構成の都合で残念な仕上がりになってしまった非常に勿体ない作品という印象でした。原作がどんな感じなのか気になるので今度読んでみようと思います。
【こんな人におすすめ】
・成長物語が好きな人
・ただの日常系じゃ物足りないと思う人
・シーン単位で良いものを探してる人