llil さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
題材とストーリー
内容としては
前半では
パーセプションアート(3Dのアート)というオリジナルな題材において
どの様に作品を制作するか
後半では
主人公たちの関係を紐解いていく
という構成で形成されている
導入部では
パーセプションアート専門の高校を舞台として始まり
過去回想もありつつ
主人公と幼馴染の再会という場面があるが
いまいち掴みどころのない風に始まるため
何とも言えず
そんな中
パーセプションアートとは
というところで一つ作品を見る事と成るのだが
主人公が見ると絵が音楽と映像になるそうで…
一応教員がいて授業があるそうだが
そのようなシーンはなく一話にしてコンクールの話となる
何故か一年で作品が作れることが前提であり
普及度合いという面を示しているのであればまぁ納得ができるかも
パーセプションアートには
2者関係がありアーティストとグレーダーが存在する
アーティストは絵描きでグレーダーはマネージャーの様な役割をするそうで
グレーダーはエリートであるとされているため(かは解らんが)
隔たりがある
ここで
前半にはこの関係性に思いや疑問を持ちつつも制作するという要素が加わる
主要人物間でも隔たりがあるのだが
あくまでも個人間のものであり優劣によるものではなく
モブが減ってくごとに自然的に消滅していく設定であったため
最後まで明かされなかった
そもそも
この2者関係の意味というのが明記されていなかった
芸術的な面でニーズを考えるているというところがあるのかもしれんが
社会への浸透度的には芸術の幅を超える場合が多くあるように見えるため
アーティストの上には常に雇い主が2人以上いることとなる
ということも加味してしまうとそもそものストーリーの矛盾を思ってしまう
3話では
幼馴染とパートナーとなった主人公がコンクールの作品を作るのだが
幼馴染には何度も作品を否定される
主人公はアーティストとグレーダーの関係性を改めて見つめ直すことになり
幼馴染の話も聞いて難なく作品を完成させる
結果的に主人公が絵を描くというシーンのみであったが
このパートでもグレーダーが何をしているかは説かれなかった
4話では
無許可(申請が必要)に書かれた作品(スクリブル)があり
それが(風紀的によくないともされている)キャッシュとしてたまる
といった理由から犯人捜しが始まるも
これはデータの削除が自由にできないということを裏付けている
他場面より
学園内のシステムから2年前に編集されたことしかわからないというものの
サーバー上にデータがあり
それを各個人でコピー操作をしている場面があることから
著作権等の問題より自己的な削除をさせるという風に解釈できなくもないが
USBに収まるくらいであるためバックアップを取れると思うが
アップデートでの削除については特に問題視していなかった為
ここは
迷惑行為の防止とともに作品を尊重するという意味であったと解釈しても
キャッシュがたまるどうこうという発言には逃れられない矛盾を孕んだ
データが2年前に編集されたことしかわからないというのも
サーバー上にデータが無作為に保存されている様子をから
ある程度の情報が自動的に紐づいて保存されるというのが自然かと思う
正に著作権的な意味においても
8話では
幼少期でのパーセプションアートが新興であった場面で
直接的な刺激であるため危険なのではないかという意見があったが
この様な技術がアートとして広まっているということに疑問を覚えた
理由がこれ以上明記されなかったがデモ行進まで行われた
一応文化的面での問題視もあるが
いささか意味が足りていない
最終話
両親の死因が明かされるのだが
まさかの車の爆発である
詳しい描写では
主人公が乗る車はガラスにひびが入る程度であったが
トラックは横転
横ドアがあるため危険物等の積み荷ではないということがわかる
よって引火の要因ではない
これらのことからより爆発による危険性が十分でないこと
加え炎上前にすでに警察がいるも事故現場に近づく幼馴染を制止せず
炎上後も通行人の避難誘導はするものの
幼馴染を止めに入った主人公の両親には目も向けていなかった
死因についてはただの描写不足であるが
ストーリー不足
次いでストーリーの矛盾により中身足らず
オリジナルの要素があるのはいいものの
それが生きていないというのも目に余る
特に
観る意味はない
作画とかはアートを題材にしているが
若干悪い程
こんなにも長文なのは
観る理由にするためです