シボ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
さらけ出して初めて理解出来た・・・でも心が痛いな~。
私立山星高校の文研部メンバー男女5人が
体験する様々な不思議な現象を体験していきながら
仲間達の絆を深めていく物語です。
人格入れ替わり(ヒトランダム)
5人の人格のランダムな入れ替わり現象から物語は始まります。
それにしてもどの作品でも女の子に入れ替わると必ずやりますよね。
胸もみもみww。
もし自分が体験したら入れ替わり現象の確認のため
真っ先ににやっちゃうんでしょうけど
(スイマセン、入れ替わりでなく柔らかさの確認でした~><!)
入れ替わりがランダムなので
当のキャラ達が混乱するのは分かるんですけど観てる自分も
誰が誰だかで序盤は戸惑い気味でした。
そして男子2人に女子3人って段階でなんだか恋の三角関係を
予想してしまいます。
部室に集まって普通にっていうかむしろ仲良さそうに
たわいもない会話してる5人が、それぞれ
入れ替わることで、相手のプライベートな事を
知ってしまったり、デリケートな悩みとかが少しずつ
さらけ出されていきます。
人は、誰しも簡単に他人に言えないコンプレックスや悩みを
少なからず持っていると思います。
序盤までは「ふうせんかずら」の仕掛けで心は痛められても
身体は傷つけられることはありませんでした。
(唯の男性恐怖症を直すための太一の男気自己犠牲行動では
見るも痛すぎる股間キックはありましたけど)
それなのに5話での長瀬伊織が乗っ取られた挙句に
橋から落ちちゃう衝撃展開・・・・・。
「俺が泣いたら 長瀬が泣けないじゃないか」って
悲しくてたまらないのに気丈に振る舞う太一の優しさに
「死にたくないな~・・・・私も太一のことが好きです」
って本音を絞り出して涙する伊織の姿に
本当にこの娘このまま死んでしまうのかって不安で心のざわざわ
止まらなかったし、最後の思い出のキスが切なすぎて
泣けてしまいました。
突然現れたふうせんかずらにお土産渡されて・・・
・・って死んでないじゃん!!!
こんなにも簡単に騙されるなんて観てる自分もホントに
チョロい視聴者ですね~><!
そもそも5人が部に集まった理由からして、少なからず心に
問題を抱えていた訳です。
気持ち悪い「ふうせんかずら」の揺さぶりは
上手くバランスが取れてた輪を崩しはするんですけど、
本当の意味での問題を解決するきっかけになったりしていて
中盤はこの得体のしれない存在が悪って単純に片づけて
良いものなのか?って気になりながら観てました。
欲望開放(キズランダム)
稲葉姫子の本当の気持ちがあらわになっていくシーンは素敵でした。
強気で男勝りな感じだった彼女の内面。
自分の恋心のせいで仲間達のバランスが崩れてしまうのが怖くて
たまらない。。
そんな実は誰よりも臆病で繊細な心が動揺しちゃうのが
可愛らしくて可愛らしくて・・・。
太一へ強引に初キスした後で陰でメッチャ嬉しそうに
恥ずかしがる稲葉の可愛らしさって凄くない!!
こんなの見ちゃったら・・心持ってかれちゃいます~~!
それでもきっと稲葉は振られちゃうんだよね~って観てました。
いつもそうなんだけど私は恋に負けちゃう女の子に心が
いっちゃいます。ホント姫子っメッチャ可愛いし好きだな~~。
時間退行(カコランダム)
青木や唯にもスポットが当たり仲間達の絆がより深まったと思ったら。
感情電動(ミチランダム)
最後にふうせんかずらに仕掛けられた現象は一番キツイやつでした。
誰もがそうだと言えないけど、少なくとも自分は思ってること
をそのまま口にはしないこと当然あります。
そして大概思ってても本人に言わないことって負の感情です。
他人から嫌われる人のほうがよっぽど本音で裏表なく
生きてるかもしれません。
我が身を振り返ると
自分は良い人だねって言われる方が多いかもな~。
・・って、やっぱり腹黒いなっ・・・・・俺。
今回の伊織が追い込まれる姿は、なんか感情移入しちゃって
辛かったな~。
色々な困難を乗り越えて絆を深めてきた文研部のメンバーは
伊織の心の声を聞いたって彼女を放って置きません。
心で思っていること、感情はその状況や場面で変わるって
あると思います。
それは自分もそうですが人の意見に流されたり、情報によって
思ってることが変わるってあるからです。
壊れた伊織の心の声は心の底の本当の気持ちではないってこと
を仲間達は知っている。
稲葉がさらわれた事件をきっかけに解決ってのはちょっと
あっけなさもあったけど、吹っ切れた伊織の姿はなんか嬉しかったな。
気を失った太一と伊織の心の会話でのそれぞれの恋のリセット。
でもこれがあって踏み出すってのは良いなって思いました。
稲葉への太一の告白。
稲葉の感情駄々洩れのリアクションがやっぱり可愛すぎますw
三角関係の行方はどうなるのって気になってましたけど
まさかの負けヒロインと思ってた稲葉が太一と付き合うって結果が
素敵でした。
心をさらけ出したことで普通なら崩壊してもおかしくない
文研部の5人。
それでも彼らの仲間のために無我夢中になれる優しさや絆が
良いな~って素直に思える作品でした。
前半OP「キモチシグナル」 / 堀下さゆり
可愛らしい歌声、楽しくて少し切ないメロディーが
素敵な楽曲でした。
最初にOPの絵を見た時に横浜のセンター北駅の風景
だよねってほぼご近所ともいえる
見覚えのある場所が舞台なんだなって気分上がりました。
黒板の演出は止めて読みたくなっちゃいますね。
ED
「ココロノカラ」/ Team.ねこかん[猫]featuring.天乙准花
次回の重要ワードと思われる飛び交うセリフ・・
物語の余韻にかぶせてくるように入ってくるイントロが素敵でした。
「Cry Out」 / Team.ねこかん[猫]featuring.atsuko
引きの入りは相変わらず素敵です。稲葉好きな自分には
挿絵も彼女の繊細で不器用な感じが可愛いです!
そして全編で聴ける美しいハモリが心地よくて良かったです。
「I Scream Chocolatl」/ Team.ねこかん[猫]featuring.Lia
一筋の涙が切ないな~。
「妬みが 熱量が 冷たさが 光りが 拒絶が 希望が
絡まりあり何もできずに~~~ 叫ぶ♪」
苦しくて切ない伊織の気持ちに寄り添うような歌詞と
メロディーに浸れるこちらも雰囲気ピッタリな曲でした。
結局、ふうせんかずらって??なんですけど
2番目も含めて良いやつだったって結論で良いんですかね!?