「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(アニメ映画)」

総合得点
74.2
感想・評価
71
棚に入れた
232
ランキング
928
★★★★★ 4.1 (71)
物語
3.8
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.1
キャラ
4.1

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ネタバレ

カミリス さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

待ってくれたファン想いの作品

未鑑賞の人もいるのでネタバレ無しで感想を言うのであれば、「非常にファン想いの作品」だったなと思います。
公開前はどういったストーリーになるのかと内容に注目しがちでしたが、いざ鑑賞してみると、一ファンとして素直にありがとうございますと言いたくなる出来栄えでした。詳しい感想はもう少し時間がたってから語ろうと思いますが、とりあえず3つだけ。

・ちゃんとコズミックイラはコズミックイラだったよ・・・(´-ω-`)
・福山潤もちゃんと福山潤してた(´・ω・`)
・ニコルもニコルしてた('ω')


追記(1/30)
映画を観たことによって自分の中のSEED熱が再燃してる今日この頃です。
観たいものを観れた幸せな気分を味わえた1回目から、本日3回目を観終わって、今度は少しずつ終わってしまったという寂しさを感じてきています。
両澤さんが亡くなっているので、福田監督がするとは思えないのですが、それでもやっぱりもう少し見たい!もっと見たい!という欲が抑えられないのです。OVAに関しては言及があったので、少しは期待ができるのですが、あの映画の続きの世界も観たいのですよ。喪失感がヤバい!



以下ネタバレ有感想
{netabare}
正直この作品は語りたいことが多すぎて何から感想を書けばいいのか非常に困るw

【ストーリーについて】
批判覚悟で書くのであれば、ストーリー自体は意外性もなく引き込まれる内容ではありません。火種のある所に介入し争いを止める、オーブが狙われる→それを阻止する、といった基本は前作とほぼ変わりません。
福田監督が「待っていてくれたファンが笑顔になれる作品」といったように、これまでのシリーズを観ている前提の作りで、王道的でエンターテイナーな内容になっています。
なので観終わった後は「面白かった」というより「楽しかった」という感情の方が強かったです。
今作の「愛」というテーマで通り、キラとラクスはもちろんですが、シンとルナ、アスランとカガリ、マリューとムウのカップリングの様子も少なからず描かれていましたね。
私も歳をとったんでしょうね…。マリューとムウが一番グッとくるんですよねw

【キャラについて】
キラはSEED時代を感じるウジウジキラ君になっていましたね。前作では超人的で達観としていて人間らしさは薄れていたけど、今作では年相応な人間らしさが出ていてよかったです。自分はラクスに何も与えられていない、ラクスを笑顔にできない、そんな自分はラクスのそばにいる資格はない、キミたちが弱いから嫌だけど僕がやるしかない、と悩む姿に、前作、前々作で悩みに悩みまくった親友のアスランが立ち直らせる描写は胸熱でした。
吐き出しまくった挙句、最後に出た言葉が「ラクスに会いたい・・・」っていいよね。

同じくラクスも今までは達観としていて、芯が強く完璧キャラとして描かれていましたが、優しいキラを早く自由にしてあげたい、自分がキラを苦しめてるのではないか、と悩みすれ違う姿は人間らしく、コンパス総裁と一人の女の子として悩んでいる様子が描かれていました。
そんな彼女の「必要だから愛しているのではありません。愛しているから必要なのです。」というセリフからの、キラの「僕は何があってもラクスを愛している!」、ラクスの「私も愛しています!」の流れは涙なしには語れない!

シンは弟気質で少し子供っぽい本来の姿が描かれていてかわいかったですね。暗い表情のキラを少しでも助けたい、頼ってほしいというのが見える序盤からも相当キラを慕っているのがわかります。前作から精神的にも成長していて、序盤はいい所のなかった戦闘も、後半は非凡な才能を発揮していました。てか、ブラックナイト4機相手にルナのフォローまでして強すぎだろ!w
アスランに対してはやっぱりケンカ腰だったし、「ジャスティスだから負けたんだ!」ってセリフもシンらしいですよね。思ってたよりデスティニーに愛着あったんだな。闇が深いのもちょっと笑った。
家族失って、ステラ失って、レイも失って、議長と利用されて・・・そりゃあシンの闇は深いよw

ルナは見た感じあまり変わりはなかったですね。ただ今までシンに対しての感情は、前作のメイリンの件での勘違いの恋だと思ってたけど本当に好きだったんですねw
シンの部屋で泣いている姿や、再会して泣いている姿もよかったです。
正直私もアグネスと同じ気持ちでした('ω')

そして、今作ぶっちぎりで最も自由な男であるアスラン。あの深刻そうな真面目な顔でズゴックに乗って助けに来るのはズルすぎる。あんなん笑うわ!この20年、みんながネタにしすぎたせいで公式までもネタにしはじめた!公開前に福田監督が「シンは意外な機体に乗ります」って言ってたけど、どう考えてもアスランの方が意外だったよ。でもまぁ最初からインジャに乗っていたと考えれば意外じゃないのか・・・?
アスランストフリもよかったですよね。ドラグーン使いこなせるんか、ホントなんでもできるなコイツ・・・。カガリとの関係も良さそうでよかったです。

■その他のキャラについて
多すぎるので箇条書きにします。
・ムウさん不可能を可能にしすぎておかしくない?冷静に考えてアカツキ×ムウが一番おかしい。
・マリューさんが、タンホイザーって言ってたの地味に熱い。戦術バジルールもよかったし、とっさに「キラ君」って言っちゃいそうなのもよかった。
・イザークはほんとにいいキャラになったよなぁ。ディアッカともどもこの二人がザフトにいるのは安心する。しかも中佐って昇進したなぁ。
・ディアッカの口から「ルナマリア!これを使え!」って言ってたの胸熱ポイント。
・あの小動物メイリンはどこへ!?安心感ヤバくない?
・ヒルダさん引き続き頼れる姐さんでよかった。
・ヘルベルト・・・マーズ・・・お前ら死ぬとは思わなかったよ。
・ミリアリアはジャーナリストやめて本格的にオーブでカガリを支えているんだな。もっと出番欲しかった!
・サイもオーブでカガリを支えてた!キラの暴走の報告を聞いてどう思ってたんだろう。今の関係性が気になる('ω')
・バルトフェルドもザフトに戻ったようで。
・アーサーはなんも成長しとらん!w
・シホはほんとに着実に出番が増えてる。
・アビーもコンパスに。当時のミネルバクルー大体コンパスにおらん?
・エリカシモンズさん相変わらずいい仕事してる('ω')
・マードックも意外としぶといよねw
・ノイマンはやっぱりノイマンだった。実はコーディネーターって言われても納得する。
・ニコルは劇場版でもニコルしてたね。+2!
・ここまでくるとチャンドラ2世も歴戦の猛者よね?

■新キャラについて
・アウラ女帝、天才だけど感情をコントロールできない。ファウンデーションの敗因は間違いなくこの人。
・オルフェは自国民に優秀な人材はナチュラルであれコーディネーターであれ受け入れると選民思想を語っていたけど、ラクスに対して「ナチュラルのような世迷言はおやめなさい!」と言っているあたり、やっぱりナチュラルを見下している節はあったよね。心が読めるのもあって、今までいろいろと思い通りになったんだろうけど、それが崩れて感情的になっていって小者感が増していった。作られた存在といえどやはり子は親に似るのだろうか…w
・その他ブラックナイツは最初は強かったんだけどねぇ…。心が読めないとアスランとシンには大きく劣るので、コーディネーターを超える種といってもあまり大したことないなという感想に落ち着いた。
・ラメント議長はキラの状態を見抜くあたり優秀な人なのだなと感じた。
・ジャガンナートみたいなのがいるからこういう戦闘がなくならないのよね。
・フォスター大統領みたいなのしか地球にはおらんのかね。ラメント議長の言う通り「核を打っていい理由にはならないだろ」って思っちゃった。
・ミケール大佐はファウンデーションが作り出した存在しない人物なんだろうって思ってたけどホントに存在していたのね。公式に載ってた。

・アレクセイ・コノエ艦長優秀すぎません?彼ナチュラルですよね、元地球軍だし。
・アグネスは序盤や中盤くらいで殺されるキャラだと思ってたけど、裏切りかたがちょっとw
「愛」がテーマだから歪んだ愛枠として入れたのかな?桑島さんの演じるキャラで初生還!
・新キャラで一番記憶に残った優秀なキャラ「ハイライン」。ええ、新キャラのくせに安心感やばい。そしてその声で「我」とか「レクイエム」とかいうなw別キャラが出てくるわ!フリーダムとジャスティスの生みの親の一人とか強キャラ感半端ねぇ・・・。


【メカについて】
序盤のライフリの戦闘かっこよかったですよね。後半のマイティーストフリが化物過ぎて印象が薄かったけど、ライフリはたくさん見せ場があったと思います。逆にイモジャを含め、ゲルググ(ルナ機やヒルダ隊)やギャン(アグネス・ヒルダ機)は正直そこまで見せ場もなく印象は薄かったです。

ブラックナイトスコードはコードギアスかな?って感じるデザインでした。
特にカルラはあの複座式の感じといい、色合いといいw
乗ってる人間が特別であって、機体自体には特に目新しい要素はあまりありませんでしたね。ビームがきかない装甲とかあったけど、似たようなのあるしねフォビドゥンとかアカツキとか。マントみたいなのは個人的に好き。

ズゴックは中身がインジャはどう考えても無理あるだろ!ってツッコミどころ満載だったけど、こまけぇことはいいんだよって気分にさせてくれる映画だったので、最終的には気にはなるけどそんなん野暮だろって思わせてくれた。レクイエム跳ね返すアカツキとかね。

超絶サプライズだったデュエルとバスターの登場シーンは震えた。しかもブリッツの装備・核動力・ミーティア装備。予想外過ぎて、記憶をなくしてもう一度観たいシーンです。出てきてくれただけで嬉しいのですが、欲を言えばもう少し活躍を観たかった!

インパルスはカラーリングの変更が一番印象に残りました。特にソードの時はほぼ真っ赤になってて一瞬ジャスティスに見えてしまったよ。よく見たら違うんだけどね。

インジャはなんかビームサーベルつけれるところ全部つけようぜ!ってノリの機体になってませんでしたかね?w
後ろの新ウィングもカッコイイのだけれど、こいつに関してはトサカブレードが全部持って行った('ω')

デスティニーはもうめちゃめちゃ活躍しましたね!分身し始めたときは「何それ?知らないよ?」「残像のスペックが上がっただけ?あれ?実態ある攻撃してない?」「え、デスティニーヤバない?」と困惑しっぱなし。前作ではシン共々不遇な扱いだったけど、今作はかなり優遇されてましたね!

最後はマイティーストライクフリーダム。
「ぼくのかんがえたさいきょーのがんだむ」を公式がやりやがったと思いましたw
いくらなんでもやりすぎでしょw
でも、あれでこそフリーダムですよね。やっぱりフリーダムはああでなきゃ!あのデタラメな機体を目にしても冷めずに興奮できるあたり、自分のSEED好きを再確認することが出来ました。

【戦艦について】
不沈艦アークエンジェル…。ついに沈んでしまいましたね。
一ファンである私の個人的な意見ですが、やっぱりSEEDという作品においてアークエンジェルには特別な感情があるわけですよ。何度も何度も作品を観返しているので、最強の艦という認識が刷り込まれているんですね。
そのアークエンジェルが沈められたという衝撃といいますかショックといいますか。「なんだかんだで沈まないんでしょ?」「キラにアスランにシンまでいるのに相手になるのか?」と、敵の脅威度や緊張感を私みたいに緩みきったファンに示すにはうってつけの演出だったと思います。

スーパーミネルバ級「ミレニアム」。アークエンジェルと並んでいるのは感慨深かったです。というかあの艦の武装ヤバくない?MSいなくてもそこら辺の戦闘はあれだけで鎮圧できそうな強さでしたよね。MSもだけど戦艦もインフレが止まらない!w

出番は少しだけでしたが、エターナルやクサナギも出てきましたね。エターナルもコンパスかと思ってましたが、ザフトに返還されていたみたいです。


【些細な不満点】
ここまで同窓会するなら、タリアに関するなにかはちょっとでいいからほしかった。
子供のくだりもあるし。

{/netabare}

ここまで感想を読んでくれた人、こんなに長い独り言に付き合ってくれてありがとうございました!

投稿 : 2024/01/31
閲覧 : 124
サンキュー:

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