Tenjin さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
良くも悪くも普通の内容
及第点の出来ではありますが、TV版同様にスパイアクションの緊張感みたいなものを求めて見るものではないですね。特に中盤はかなりのんびりしています。
ロイドやヨルが敵に負けることはないし、アーニャやボンドが死ぬこともないので、心底からハラハラはしないというのはこの作品の構造上しかたないのかもしれません。まあ、ところどころちょっとしたつまづきみたいなものはありますが。
ロイドの異常に早くて完璧な変装ぶりとか、敵の銃弾をかわしまくるヨルの人間離れした戦闘能力には思わずツッコミを入れたくなりますが、それもこの作品には必要な要素なのだと思います。シリアスな部分はほんの少しで基本は娯楽寄りということですね。
その魅力で物語を牽引するアーニャは今回も安定したかわいさを見せています。ただ、途中でかなりの汚れというか下ネタ要素が出てきてそういえば原作は少年漫画だったと思い出しました。ある意味、声優さんの演技力の見せ場といえるかも。
(しかし、出させるだけなら下剤を使えばいいのにと思ったのは自分だけでしょうか。まあ、戦闘艦にわざわざそんなものを置いてないのかもしれませんが)
この映画ではキャラクター同士の距離感とか、各人の能力や性格に変化はないので、そういう意味では若干の物足りなさもありますが、逆に言えば安心して見られるとも言えますね。