take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
専門職の異世界系、割と好きな作品です。
このタイプの作品タイトルは異世界系の中でも硬派系と言うか、正統派系を狙っている作品のでしょうかね。
曰く、「異世界食堂」とか「異世界居酒屋」とかw。
いやwスミマセン自身の好きな作品から選抜しましたw。
サンプル数の少なさはじめバイアスかかりまくりですね、失礼をいたしました。
ともかく、そういったお気に入りの作品の仲間入りするくらいには、異世界ものとしては好きな方向性の作品でした。
物語としては、タイトルのとおり、異世界で薬局を開設、運営していくという事なのですが、薬剤師方面の知識以外に医師的な方面もだいぶ含まれているのはチートすぎかもしれません。
ただ、これを異世界物作品という事で受け止めた上での、物語を追ってみると、割としっかりしていたなぁ、との所感です。
主人公の個の才覚の発揮から始まって、父子の関係の再構築、市井での活動と市民への浸透、教会関係とのいざこざ、既存の既得権益団体との衝突、そして公共(社会)への貢献、テロの脅威、しっかりとしたファンタジー要素、など、エピソードがきれいにまとめられていたという印象です。
折々に琴線に触れるエピソードがあり、個人的に本当に好きな作品の一つとなりました。
作画ついては、キャラ造形を含めて、好みでした。
多少、シャープに描かれているキャラと、緩く描かれているキャラの差を感じることがありましたが、これは、逆に好きなタイプのキャラが多かったから、そうでないキャラが気になった様な気がしています。
全体的には、それほど悪い印象はありませんでした。
声優さんは、私的にはいつもの事ですが、特に違和感は感じませんでした。
特別視聴に悪影響を感じることはありませんでした。
音楽も特別感はなかったですけど、可もなく不可もなくで問題はなかったと思います。
落ち着いた感じで、こういったタイプの異世界系には合っていたのではないかと思っています。
そして、キャラクタですが・・・。
主人公は少し幼い方向へ振っていたように見えましたが、イヤミが無くて良かったと思いましたね。
自身がひねくれているのとw自己承認が低いせいかwエリートエリートした感じだとコンプレックスを感じちゃいますしねwww。
それに、少し幼めに振っておいた方が、成長した際に際立つような気がしています。
事実、今作の主人公はだいぶしっかりと異世界での成長感が伝わってきました。
親父さんも、短いエピソードで疑念や不信が描かれていましたが、お互い薬師として認め合った上で、親子(実質じゃないけど)である、であろう、と認め合った上で、サポート、共に研鑽していく姿はいいものだと思いました。
そして、ですねぇ、アニメ的な意味で言う私のお気に入りさんは、
エレオノールさん:主人公ファルマの良き理解者としてサポート、行動をともにしてくれています。
最初は少し、ギクシャクもしていましたけどねw。
そうですね、横にいて欲しいタイプのキャラクタですw、控えめに言って。
容姿もお好みなのですが、賑やかで楽しそうです。
信頼関係も醸成された後半に至っては、本当によき理解者としてサポートとをしてくれています。
さらにwさらに一番のお気に入りさんは、
女王エリザベート二世さんですw。
こちらは美人さんですし、聡明で、決断力もある。
上司にいて欲しいタイプです。
が、実際にいたら、少し大変かもしれませんね。
あ~あとお子さんが・・・ふぁsdklじゃsだ。
まぁ、オッサンの戯言です、お許しをw。
それにしても、今作はテーマがしっかりとしているのと、キャラクタの信念がしっかりとしている点があって、ブレやノイズが少ないのは大きくプラスには働いていると思います。
ひとやま超えているとはいえ、コロナ禍を体験した我々には共感する部分も多いのでは?。
私的には、数ある異世界系の中でも、しっかりとした方の異世界系ではないかと思います。
楽しい楽しいだけの作品ではない分、とっつきにくい点、苦手な方もおられるかもしれませんが、ストーリーや人間同士の機微など追える作品になっていると思います。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。
個人的には、続く作品なんかも観てみたいと思うのですが、形になって終わっていますし、これ以上、進んだ医療、薬学知識となるといろいろな機材が出始めたりして世界観が壊れたりするかもしれませんねぇ・・・。