セシウス さんの感想・評価
2.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ついに見てしまった究極の昭和アニメ
1974年のテレビアニメですね。当時見ていた可能性はありますが記憶はありません。
色々な意味でアブない作品がたくさんある昭和アニメですが、その中でもダントツでネタにされることが多いのがこのチャージマン研ですね。制作会社が今も残存していて公式youtubeで視聴しました。もちろん超字幕版です(笑)
あらすじは、地球を侵略しに来た宇宙人を超兵器を持つ主人公が毎話撃退する、というシンプルなものですが、主題歌とエンディングを除くとわずか5分のショートアニメなので、侵略作戦→発覚→主人公変身→敵殲滅の流れが途轍もなく早くて強引です。作戦はバラエティに富んでいて楽しめるというか笑えますが、発覚した後の展開は全65話ほぼ同じです。
主人公は10歳の少年です。、勉強が苦手で色仕掛けに弱いという弱点はありますが、侵略者に対しては全く情け容赦がなく、有無を言わさずほぼ一方的に殲滅します。その他の登場キャラもツッコミどころ満載の性格をしていて一切飽きさせません。
作画はラクガキのようです。同じ絵の使いまわし、止め絵をズームしたり動かすだけ、などいかに労力を費やさずに作品を仕上げるかの創意工夫が随所に見られます(笑
変身シーンは毎回同じ動画が流れますが、セリフと口の動きがあっておらず、無音で口だけが動く時は字幕に「もぐもぐ」とか「南無阿弥陀仏」とか書かれていて笑えます。
音楽は、OPは70年代アニメらしいメロディと歌詞がやたら記憶に残る曲になっています。劇中に流れる曲も一応しっかり作られています。効果音は時々しか入っていません。戦闘シーンにおいてもSEがあったりなかったりです。
声優は個人名では誰もクレジットされていません。滑舌が悪い人が多く、聞き取れなかったり意味不明なセリフが多いです。
どこを切り取ってもネタになる奇跡のような作品です。個人的に一番好きなシーンは主人公の妹が具合が悪くなった時に、母親が医者である父親に対して「お医者様を呼びましょうか」というシーンです(笑
7分間空いた時間を埋める手段としてはとても手軽で楽しい作品なので忙しい人にもおすすめです。