四ツ谷ミツル さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
蒼いエゴに飲み込まれる
これ、めっちゃくちゃ面白かった。
こんなに画面から製作陣の熱意と作品愛を感じるアニメは初めて出会った。
原作未読の状態でアニメを視聴したのだが、そんな自分でも「この表情と角度はおそらく原作と同じなんだ」と分かるくらい画面から原作リスペクトの波動を感じた。
こんなに24話があっという間に感じた作品は初めてだ。
まず、ストーリーが斬新だ。
サッカーを題材にしたスポーツ物だが、いきなり高校生300人施設にぶち込むわ、蹴落とさないと生き残れないわでデスゲームのオープニングかと思うような始まり。
主人公や相手チームも文字通り"死に物狂い"でサッカーするし、主人公の頭はパズルになって爆発するわで、普通のスポ根ものかと思って視聴したら度肝を抜かれた。
顔芸するわ試合中に敵味方問わずガンガン追い込むわでかなり殺伐としている。うん、まさに"サッカーは殺し合い"だ。
貪る様に2クールぶっ続けで観たのだが、
※以下ラストの展開に触れる為、伏せさせて頂く※
{netabare}
終わり方はちょっとモヤモヤした。結局ライバルには勝てないし、世界連合みたいなのにも負けるしでいまいちスッキリしない。
最終話はなんか色んなイケメンがわらわら出て来て、完全に"俺たちの戦いはまだまだこれからだ"ENDなので展開も相まって消化不良感はある。
だか、まあ2期が決定してて原作もまだまだ続いてるなら終わり方はこうしか無かったのだろう。致し方無し。
{/netabare}
作画については2クール目でやや息切れ感を感じる。
同じようなアングルの引きのシーンのCG多用や、同じ画面内に手描きキャラとCGキャラがいるのは若干違和感があるが、決める所は迫力満点に決めるキレのある良い作画だと思う。
たまに作画崩壊……というか、イケメンの顔が面白いことになってたりもするのだが、まあご愛嬌。
声優陣は全員合ってたと思う。
試合中の必死の叫びが非常に良くて、ずっとハラハラしながらのめり込む様に視聴した。
機械的なSEにもこだわりを感じられたし、OPの疾走感も良かった。
余談だが、毎話人物と共に名前を出してくれるので、登場人物達も結構覚えられた。
キレのあるストーリーと製作陣の愛が感じられる斬新なスポーツアニメだ。
王道や日常に退屈していたら是非見て欲しい。