猫好き さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
すべてが時代遅れ
ボンズ制作のオリジナルアニメ。22世紀、火星でネアンと呼ばれる人造人間が政府に反政府活動を展開する。それを追うルジュとナオミのコンビの物語
話自体は嫌いじゃなかったから最後まで見た
久しぶりにまっとうなSFをベースにしたお話、、、と言いかったものの、あちこちに前世紀的な設定の古臭さを感じてしまう。特に、ネアンには人間に危害を加えることができない「アシモフコード」が組み込まれって、これは1950年代にアイザックアシモフの提案したいわゆるロボット三原則のこと
このアイディア自体は、60-70年代のサブカルや鉄腕アトムをはじめとする日本の漫画にも大きな影響を与えたけど、もう使い尽くされたアイディア。AIベースのドローン兵器が進化し続けている現在、いまさらこれを元にする話は古臭さしか感じない
では、美少女メカアニメ物なのかといえば、今だともうそれ自体が80-90年代アニメじゃないですか?って分野。完全に割り切って男の子の妄想ハーレムにでもするか、百合なりブレイバーンみたいなイロモノでひねりをくわえでもしない限りなかなか難しい
作画自体は割とよかったんだけど、気になったのが前世期のアナログテレビみたいな色彩パレットなこと。前半は火星での話だから赤茶けた色なのかもしれないけど、20世紀のアナログテレビで使われていたような色彩パレット。これはもう絶対にやめるべき。見た目からしてものすごい古臭いアニメに見えしまう
それと、声優が英語映画の吹き替え風なのがいまいち。人造人間だからなのか、はたまたSF洋画っぽくしたかったのか分からないけど、気張りすぎた話し方で見てるこっちは白けちゃった
SF自体は嫌いではないので、本当はもっと褒めてあげたかったんだけど、苦言が先に出ちゃうのが不思議。とにかく今の時代にどうしてこの脚本が通っちゃったの?って疑問しか出てこない
もう少しなんとかすれば化けたような気がする分だけ残念