たナか さんの感想・評価
2.8
物語 : 3.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
ループ2回目の悪役令嬢は自国で自分の人生をやり直す
転生オレツエー×イケメンアニメ。
なかよしかりぼんかと思えば韓国web小説だった。
25歳で処刑された傾国の皇后エリーゼは、転生後は医療に励むもあえなく事故死。懐かしい風景に目を覚ましたエリーゼは15歳。彼女の人生の全てが狂う前のこと。決意を新たに第三の人生が幕をあける。
集金中抜き用アニメかな。韓国原作だからってナメた品質。お互い様だよね。
なにひとつ説得力のない画面。OPの石川氏すらやる気のない歌唱に感じる。
01
実質的に現在進行形で貴族社会な韓国では感性が全く違うんでしょうね。
ループ7回目の元ネタ?神の力ではなく前世で自ら身につけた現実的なスキルなので棚ぼたイキリの嫌味はない。同じ韓国原作の「帰還者の魔法は特別です」と似たテーマ「二度と同じ過ちを繰り返さない」を前面に押し出している。これだけなら日本産でも珍しくはないが、この2作は「”自身の人生”を”自身で培った能力”でやり直す」ので、なろうが忌諱される「他者からお膳立てされた都合のいい世界で調子にのる」みたいな幼稚で甘ったれた嫌味はない。
人生やり直し作品ってだけならあるにはあるが、前世より上手くいく根拠としての前世の経験で積み上げた獲得スキルが無い作品は、別ルートへの分岐がただのご都合にしか感じられないという弱点がある。今作などでは明らかに有利な条件での「強くてニューゲーム」な二周目なので変化が起きて当たり前。
日本製なら前世の蛮行にスポットを当てがちだがサラッとしてる。次回以降で補足説明いれるのかも。スキル獲得の方便としての葵パートでも「血の滲むような努力を重ねて医者になり、慢心せずに医療に励んで教授にまで上りつめました」みたいなのもサラッと流した挙句に友人とのキャッキャウフフには尺を割くという文化の違い。全然言い訳がましくないというか、一生懸命言い訳するのがカッコ悪いという文化なのか。もしくは「こういうお約束って皆んなわかってるからこれでいいでしょ」って感じなのか。単に好みの問題なのかとも思うが「帰還者」でも感じたが、日本のアニメと違って力ずくで「納得させよう」とはしてこない。良く言えば読者に媚びてないとも言えるのだが、優劣ではないが今の日本の流行りとはやはりズレている。日本のアニメはほぼ広告だから「わかる」ことが最優先。
最近の転生ものは一般人向けに導入を丁寧にやってるなあって印象だったが、単に新興スタジオの省略の技術が未熟なだけでは?って気もしてきた。
異世界なろうの幼児的万能感の嫌らしさは感じられないので印象は悪くはない。
ただ面白いかどうかは別問題。時間は有限なので落選。無念。