ヤマナ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
視聴後とても考えさせられた。
遅ればせながら一気見した。
とても残念ながら泣けなかった。
決して泣けない人間ではなく2~3作品は号泣しウルッと来るアニメも
色々あったけど、今回はウルッとも来なかった。
見終わってなんでだろうと小一時間考え他の方の評価なども拝見し
自分なりに整理してみた。
見ながら全部考えてたわけではないけど、読みやすくするため評価ポイントごとにまとめてみた。先に言っておきたいのは評価というより一人の感想です。
とても考えさせられるいい作品であったことは間違いなく色々な人に見て
考えてもらいたいです。
{netabare}
物語の感想
何となく見ていたら気にならなかったのかもしれないのだけど、
気になってしまったらささくれのように意識してしまった。
・なんでメンマは数年後に出てきたの?
悔いが残ってたら死んでそのまま出てきそうなもんだけど、
何をきっかけに出てきたんだろう。
・家族ではなくじんたんのもとに?
じんたんの母との約束は理解してるけど家族との思いより強かったのかな。
・何でもできるんだからもっと早く知らせたらいいのに。
じんたんが独り占めしたかったって言ってたけど他の人に存在を知ってもらえないとその欲求も満たせない気がするしそもそも天真爛漫なメンマの事だから私ホントにいるもんと自分から動き知らせそうなもんだけど。
・なんでゆきあつはメンマになりすましてたの?
キャラクターの感想
とりあえず、ゆきあつ性格悪すぎじゃない?すぐ怒鳴る、ものに当たる、人にもあたる、人を見下し、プライドが高く、死んだ人に成りすますとか軽くホラー。
で全体的にメンマの事をあまり考えてない。自分の事だったり好きな人の事だったり恋敵だったり。最終話までみんなメンマの願いをかなえることを考えてなく邪魔だから成仏しろと。そんなんで、最後打ち明けたからってすぐに切り替えられない。最後の「もういいかい」もあの場にいたら、え言わないといけない感じ?と冷めてしまいそう。
あと皆怒ったり大泣きしたり感情を突然爆発させ過ぎて追いつけないし共感できなかった。
じわじわと耐えて溜めてやっぱちょっと無理だ、ってゆっくり感情の変化を表現出来たら気持ちも追いついたかもだけど、みんな、怒る!泣く!って感じだった。
そのなかでポッポだけはまじめに考えていたと思う。だから最後の発表会のとき俺もだよじゃなく怒ってほしかった。今までニコニコしていたギャップも作れるしお前らいい加減にしろよ!と言って欲しかった。
スタッフによる皆罪悪感抱えているからと同調圧力により、取ってつけたようなエピソードを作られ土下座させられたかわいそうなキャラ。
作画、声優、音楽
この三つは平均より高い水準、特に声優さんの演技は上手だったと思う。
総評
メンマのお母さんと同じ意見。
見る前は友達との突然の別れに悔いが残っていた所、現世に現れやり残したことをやり、でも別れは悲しいけどこのままじゃいけないからお別れしよう。的なのを想像してた。
蓋を開けてみたら5人中3人は誰が好きあいつが羨ましいと恋愛脳、主人公は自分だけ見えている優越感に浸るだけで周りに振り回されフラフラと、まじめに考えてたのはポッポくらい。
悲しい切ないお涙頂戴の話ではなく、
メンマが死にまた現れたというのをダシにしてみんな成長してます!
ってのを表現したかったのかな。
あまりにもメンマがかわいそう。
現実でもたまに見受けられます。あの事故、事件を経て(死んだおかげで)
我々は成長した、新しいルール、法律ができた。
ホントに死んだ人の事を思い動いているならまだしも、自分の好感度を上げたい、票数を伸ばしたい、いいことしてる自分に酔いしれたい。
そんなきもちがあからさまだと気持ち悪くなると思う。
そおやって人類は成長しているんだろうけど親目線で見るとたまったもんじゃない、とまではいかなくともよそでやってくれという気持ちは大いに共感できます。 {/netabare}
少し話が膨らみ過ぎている気もするけど、「死」特に子供の死を題材にするならよーく考えないといけないと思う。
いい話だったねー、で終われない。