芝生まじりの丘 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
パンドラハーツの作者の吸血鬼譚
ちょうど最近くるみ割り人形の小説とかスキュデリー嬢とかホフマン作品を読んでいるて、メルヒュン・ゴシック的なの良いよなぁと思っていた。
Dグレにせよこれにせよ、女性作者の話ではこういうタイプの話が多く嬉しい。
パンドラハーツも漫画で読んで結構好きだったが、あちらは(これはパンドラハーツのネタバレ){netabare}結構主要人物が結構死んだ{/netabare}気がするのが、こちらの物語は今の所{netabare}あまり人は死ななそうで安心して見れる{/netabare}。
パンドラハーツもそうだったが相当に「物語はこうあるべきだ」という思想がはっきりした作者でどういう展開が好きかとか、どういう展開が不快かとかをかなり突き詰めてそれにこだわって作品を作り上げているという感じがする。パンドラハーツについては漫画作品にしてはかなり物語の骨子から外れず節度を持った長さで物語を終えていたが、こちらもキチンと本筋を追って伏線を張り、回収していく気がしており好感が持てる。
アニメーションについては、質としては悪くはないがアニメ独自の魅力が十分突き詰められていると言うには一歩足りないとも感じた。
【シャフトの影響?】
このアニメ、見ていると化物語やまどマギを意識しているように感じるところがたびたび見られた。シャフ度的なものであったり、顔をアップでコミカルな演技をさせるのは化物語的で吸血鬼の演出や眼差しもシャフト的なところを感じた、夜のヨーロッパ調の街路路や、呪い持ちの化け物になるシーンの初期の絵本仕立てな演出はまどマギ的だった。アニメーターに関係者が混ざっているのかもしれない?