STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
主人公であるルーデウス・グレイラット(以後ルディと表記)のラノア魔法大学での暮らしが
メインで、ルディの状況としてはエリス・ボレアス・グレイラットに去られた後に生じた傷心と
EDを克服する話といったところで、その解決に繋がるのが幼馴染のシルフィエット
(以後シルフィと表記)との再会と、ルディとシルフィの恋愛成就。
いわゆる魔法学校展開は異世界ファンタジー系の定番の一つといった感があるが、さすがに
ED治療が入学の主目的という作品は珍しい。
本シリーズは他の同系統作品に較べて、性的色合いが強い印象がある。
元々コメディ要素のある作品だけに下ネタとして取り入れている部分もあるのだろうが、
性的要素の導入は作品のリアリティに寄与しているように思える。
実際、ED治療などは現実社会では結構切実な問題ではあるし。
個人的にはこういったリアリティ導入は結構好きなのだが、生々しい性的要素にある種の
気持ち悪さを感じる人もいるだろうな、とは思う。
前作は旅主体ということで一期一会的なゲストキャラが多かった印象だが、本作は
ラノア魔法大学に留まっていることが多かったこともあって、固定化したレギュラーキャラが
多かった印象。
これらのキャラは大学を出てからもルディに関わってきそうなキャラが多そうで、先々が
楽しみではある。
前作に較べると冒険譚などは減っており、アクション要素的部分においては物足りなさを
感じる。
逆に比重が増しているのが恋愛要素で、本作のクライマックスもルディとシルフィの
結ばれるまでの恋愛もののそれ。
本作のメインヒロインであるシルフィだが、前作のヒロインであるエリスの押しの強い
グイグイ来る性格とは正反対な性格であり、エリスが動なら、シルフィは静といった印象で、
それがまま作品自体の雰囲気にも影響を与えている感じ。
表面上はおとなしめなシルフィだが、内に秘めたルディへの思いなどは結構激しいもので、
それが一種のギャップにも見えて、キャラの魅力に繋がっている印象。
2024/01/14