シボ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
隠密作戦で眠らせるって最強じゃないかな。
1期に続けて一気に観てしまいました。
異世界では珍しい地震に動揺するピニャ皇女。
王の身を案じて伊丹達を連れて王都へ向かいます。
王都で伊丹達が目にしたものは拉致された日本の少女でした。
日本人の女の子が首輪で繋がれて出てきた時、見てる自分も
その一瞬、血液が上昇するような、なんだかめっちゃ怒りの感情が
湧いたんですよね。
その前にあのクソ第一王子がバニー族長のテューレを痛めつけてた
時はそこまでの感情は正直なかったです。
あっちゃいけないんでしょうけど、苦しんでいる人達を
もっと身近に感じる存在として思えるか。
同族や家族のように守りたい存在に思えるかで感じ方が
変わってしまうって実際あるのかなって思いました。
現実の世の中は戦争が絶え間なく続いています。
飛び込んでくる映像は悲惨で悲しいものではあるけど正直そこに
怒りまでの感情があるかっていうとちょっと違います。
なんかアニメの世界なのに日本人が虐げられてるのを目の当たりに
しただけでこんな気持ちになるなんて自分でもちょっと驚きでした。
皇帝陛下から権力を奪った第一王子ゾルザルが実権を握った
中盤以降はなんかワクワク感が減ったような気がします。
一番の敵であるゾルザルが小物すぎます。
それでも少女シェリーと菅原のやり取りは良かったです。
和平派の人々のここぞでの肝の座り方が良い。
自らがやっていることが一歩間違えれば死ぬかもしれないって
覚悟があるからこそ動じないのかなって思えます。
国益に損なう事をしないって散々やきもきさせた
菅原がやっと動いた瞬間、シェリーを抱き寄せる様は
ちょっと感動しちゃいました。
おませな少女シェリーにこんなにも熱い展開が待っているなんて・・。
(貴族の出なのにピニャとは違う賢くて強い少女でした)
戦闘シーンはゾルザルが小物すぎるのもあってか
自衛隊が1期に続いて圧倒的すぎたのが大味な展開ばかりで
あまり面白くなかったかな~。
炎龍戦のほうがまだハラハラがありました。
いくら自衛隊が強くても魔法も物量もある世界で相手を一人も倒せない
なんてあまりに帝国軍が弱すぎます。
戦闘するうえで好敵手とは言わないけどもう少し
まともな人物が大将として指揮してないと
重火器の集中砲火に殺されまくるの繰り返しでは一方的すぎて
やり過ぎな感じがしちゃいますね。
実際の敵役を一気に引受けてたバニーのテューレの涙。
復讐を成し遂げても過去に戻ることは出来ない虚しさを
感じます。
ゾルザルと落ち延びてまだ戦えるのでしょうか!?
ピニャ皇女は2期でも生真面目だけど空回り感が凄い娘でしたね。
危機的状況なのに呑気にお風呂入ってる時点でダメだとは
思ってたけど、終盤に復活した声の渋すぎる皇帝陛下から
華やかに皇位継承される結末はなんか茶番劇感が凄かった。
まだまだピニャが治める帝国は安泰じゃない気が・・。
伊丹の周りには安定のヒロインズ。
そして
自衛隊のおっちゃん達にも一気に春がくるって笑いますけど
良い落ちでした。
2期
OP「GATE II ~世界を超えて~」/岸田教団&THE 明星ロケッツ
1期と同じアーティストさんの楽曲です。ドラム連打から始まる
相変わらずの疾走感。
サビでのドラマティックな盛り上がりが良かったです。
ED「いつだってコミュニケーション」/テュカ&レレイ&ロゥリィ
こちらも1期に引き続き異世界3人娘の楽曲で彼女達の
可愛らしい歌声に癒されました。
各話OP直後にテロップで
インターネット上で番組の不正利用が多発~~との注意書きが
出るんですよね。
物語に出てくる組織についてのリアルとの比較や粗探しなんてしてたら
スパイものやら学園ものやら・・・あらゆる作品が成立しないと思うん
ですけどね~。
フィクションとリアルをごっちゃにしちゃうとエンタメなんて存在
出来ないし、それこそあっちの国のように規制でがんじがらめに
なっちゃうと思うんですけど。
仲間のため、愛のために行動した菅原、伊丹・・
良かったと思います!