大重 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
シエルという魅力的なキャラを生み出したことは評価
1話感想 3.9 1期も見たので付き合うつもりですが…。
さて、1期も見たので当然視聴予定。
まあ不満はあったのですがそれでも魅力もあって見れたので。
後半はもう少し主人公が活躍してくれるでしょうか。
謎も明かされるのか、楽しみにしておきます。
全話感想
色々不満はあるものの、面白かったと思います。
特に面白かったのは、何と言ってもシエルというキャラクターがが魅力的だったことですね。
魅力的なお姉さんで、アイドルで、有能で常に優しい味方のようで、実は敵のメイガスで裏切っていて。
それでも本当は主人公のことを… と。
メイガスの可能性を本当に示したのは、彼女だと思います。
彼女の経緯は本当に素晴らしかった。
終盤の展開は涙でした。
まあそれ以外は、基本微妙でしたけれどね。
メインヒロインのノワールも可愛らしいのは確かですがそれ以上ではないですし…。
エリーも可愛いのですが単に不憫なだけですので…。
さて、終盤。
本当に魅力的なキャラが失われると、とてもショックで悲しいものです。
さらにその悪影響も大きい。
確かにショックで、瞬間的には盛り上がるのですが、後に残るのは魅力的なキャラが失われた残念な状態になってしまって…。
正直この作品の好きな理由の半分以上を締めていたシエルが居なくなってしまってはね…。
いやまあ、シエルが残した結果を見守ろうとは思いましたけど。
後はまあ、ラスボスであるヴァイスハイトの心情がなんとも複雑でしたね。
いやなんなの? という気持ちと、深いような気がする気持ちと。
いや、メイガスの存在が生理的に受け付けないって人、普通ならいっぱい居てもおかしくないんですよ。
今だってAIに対して過剰にアンチ活動している人が山程いる。
人間とそっくりなアンドロイドなんて苛烈な反対活動をする人なんて、山程居て当たり前だと思います。
しかしこの世界の住人は、ヴァイスハイト以外は全員メイガスを全肯定しています。正直そこがおかしいと言えなくもないのですが…。
しかし、そこはもう作中設定なので、文句を言うのは野暮ですよね。
いや現実で言うならそもそも、メイガスなんて人の心を持ったアンドロイドはまだ居ませんよ。
それが居て、かつ普通に受け入れられているのが当たり前な世界、という前提条件だと考えたわけです。
その中で、メイガスに嫌悪感を持って抹消しようとするヴァイスハイトは、まあ確かに頭がおかしい人に見えたわけですよ。
でも現実的に考えれば、その程度の反対活動は別におかしいわけでもない。
世界中の誰一人自分を理解してくれない状態であれば、テロに走る以外に手はないわけで…。
そう考えるとヴァイスハイトは共感の余地があるような。
前提だと思っていた部分が実は前提ではなかった、という変な状態になって混乱させられたのですよね。
そこは単にガバなのか、あるいは深い部分なのか、ちょっと悩まされました。
まあ作画クオリティは申し分なく、作りの質の高さに不満はないのですが、内容的には色々荒い部分もあって手放しに面白いとは言えず、文句も色々あるのですが…。
まあ、シエルは良かったので良しとしましょうか。