フェイルン さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
絶望の反対は希望
会社でえらく本作で感動したと聞いて、滅多に褒めない人なので気になって遅くなりましたが観に行きました。
2024年1月9日(火)鑑賞済み。
殆ど予備知識無く行きましたが、PG12なだけあり本作はかなり攻めていて気に入りました。良い意味で予想とは違ってました。
鬼太郎は殆ど出て来ませんね。あと、猫娘かわいいね。
「ゲゲゲの鬼太郎」をベースに敗戦国日本が負けたところからのスタートしていく話だろうか。敗戦国ならでわの敗者復活戦のようなメンタルが作中に漂っています。音楽というのか音響も良いですね。どんよりとした雰囲気が漂っていて良いです。
キャラクターは割と現代風でかわいい娘も出てくるのだが、PG12なだけありキャラクターデザインをも裏切るかのような精神的プレッシャーを感じるように攻めている作品でした。
まあ、地上波での放送は無理でしょうし、BSも難しいでしょう。配信も恐らくは見放題にはならなさそうですし、映画館で観るのが良いかもしれません。
ゴジラ-1.0、窓ぎわのトットちゃん、鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎と戦中~敗戦後の日本を立て続けに観てきて、やはり日本の作品は敗戦国のメンタルに依存している。主人公視点で、何らかの大勢に抗う。
本作は今の政治にも繫がる政治批判にも思えてくる。某政治家はは禁忌を犯し、国民から血税を吸い上げ力を得ると繫がるではないか。
フィクションとは思えぬような、生々しい日本の悪しき習わしや血の呪い。やはり呪いを断ち切るには子を作らなければ良いのでは?なんてどうしようもない考えに至りそうな絶望と、鬼太郎という子への希望の相対したところがテーマだろうか。