missing31 さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 5.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
バカ発見器
これを観て違和感を感じない人間は単純に鑑賞能力が低い。「推しのアイドルの子供になりたい」というキモい願望をキャラと設定でコーティングしただけの底が浅い作品。
本来産まれるべき赤ん坊の命を奪い、母親を乗っ取っている事に違和感を感じない人間が絶賛してるのか痛々しい。日本人のアニメ鑑賞能力、鑑賞年齢はここまで低くなったんだなと感慨深くもある。
日本は妊娠22週以降は中絶が禁止である。つまり、22週までは
「人間として扱わない、自由に中絶OK」だ。
推しの子ではこの点を意識して入れ替わるのは22週より前のギリギリのタイミングで、本来の子供が殺される(作者にね)。そしてアイが愛情を注いでいた本当のアイの子供とシレっと入れ替わった大人2人と繰り広げる、ご存じの大層な第一話のお涙頂戴扉越しシーンで「あいしてるよ」とかもう寒気する。
いやいや、22週より前だろうが何だろうが子供返せよ。お前誰?となるのが普通の親(この場合はアイ)の感情である。書き手も読み手も想像力がゼロすぎる。もし大切にしてるペットの中身が突然わけわからんオタクになって、元々のペットの魂消えて無くなったらどう思う?ましてや自分の子供だぞ?これが許されるのは、腹の中の子供が、アイに愛されていた表現などが無く、よくわからんがいきなり転生してた!みたいなアホ転生設定のみである。子供は15週や16週でも十分に人間で、必死に生きているし、18週で耳も聞こえるし手も脳もあり心臓も動く。声に反応して動いたりもする。
よくある「わ!うごいた!」みたいなのは21週前でも全然ある。だから母親は、大きなおなかをさすりながら愛を注ぐのだ。
漫画なんだから~、アニメなんだから~、転生ものだから~とか言うやつもいるだろう。が、作家は産み落とした命に責任を持つべきである。本来産まれるはずだった「本当のアイの子」は消えてしまった。そしてその存在を無視したまた、くそ下らない学園&アイドルの三流ミステリーとしてちんたら続いているコミックと同じくシーズン2は忘れ去られていくだろう。
話はちょい逸れるが
ラーメン発見伝という漫画に「奴らはラーメンを食ってるんじゃない、情報を食ってるんだ」というセリフがある。このアニメを高評価する人も大半はこれだろう。作品そのものの感想は全て人任せ。人の評価や世間の評価をそのまま自分の感想、評価だと思いこんでいる。
このままアニメも視聴者も漫画も何もかも、どんどんレベルが低下して、いずれ不毛地帯になるんだろうなと感じさせるヒット作だった。(主題歌だけは凄いと思う)