鸐 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あまりに難しい題材
ジャズのことはよく知らないけど、音と音のぶつかり合いで曲として成立させることなのかなと思ったりした。
オーケストラや歌唱は強弱やテンポで表現力をつけるものだと思うけど、作中のの音楽は常に猛々しくて、生き急いている感じ。
それに一つ一つの個として存在していて、調和はあまり感じられなかった。
18歳男子の音楽として表現したかったのかな。物語のテーマとも一致しているし、狙いどころなのかもしれない。
音楽性は好みの範疇ではないけど、そういうのが評価されることだって現実にもあるし、ま、そういうことなんだろうな。
作画はまあ皆さんおっしゃっている感じで、演奏シーンでのCG部分はやや残念な感じ。全体がそうなら(アニメーション映画の「音楽」のように)それはそれでいいと思うんだけど、気合の入っているカットもそれなりに多くて変に目立っちゃってる感じだった。
せめてもう少しスローテンポな曲だったらよかったのにな。
挑戦的なイメージカットだってもっとちゃんと堪能したかったし、欲を言うなら落ち着いて曲を愛でられるパートも欲しかった。
そもそもが難しい題材でより高みを目指して粗が見えてしまったことを憐れむか、良いところを救って持ち上げるか…作中のSo Blue TOKYOのおじさんも同じような気持ちで悩んでいたのかな。
うーん、難しいなこれ。