みのるし さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ヒューマノイドの話
そうそうそおゆうことですわ。
ヒューマノイドの映画撮らせたらリドリースコット氏か吉浦康裕氏かとゆうくらい機械の気持ちがわかる映画監督なんではないかと。
…まま、それは言い過ぎですけど、イヴの時間でけっこうやられてしもたボクとしてはこの作品。たいへん面白かったとゆうことです。
吉浦康裕監督の今までの作品はボクの印象としては全体的にやや暗めで、そこがまあ退廃的なそおゆうアレでそれはそれでよかったんですけど、今回のこの『アイの歌声を聞かせて』はなんかやたら明るいのよ。
まあ映像のトーンとしてはそうなんですが、内容はいわゆる能天気なミュージカルモノでは全然ありませんでしたのよ。
とりあえず最初は女子高生アンドロイドが転校生として転入してきて突拍子もない行動を起こして振り回されるクラスメイトってテンプレバリバリの話から始まるので『うわー』とか思いつつ見とんですが、その最初っからわかりやすくちりばめられた伏線を早い段階で少しずつ回収していくとゆー話の組み立て方に『ほー』となり、最終的にはそれぞれの思いを一つの形に成したものがそのアンドロイド・アイだったのかー!と気が付くところに行きついたときこれまた実にさわやかな感動が訪れると。そおゆう仕組みになっとります。
話を作り上げてゆく方法とゆうかアイディアとゆうか、なんちゅうたらええんすかね、なんしかそれがよかったですわ。
クライマックスの一大イベントでも『んなあほな~』とホントはいいたくなる部分なのかもしれませんが、ぜーんぜんそんな気持ちにならないのですよ!
ほてまあいろいろあって最後大団円にて終了となるのですが、まースカッとしましたぜ。
スカッと感動!プリティリーグ!って映画がその昔ありましたけど、まあそんな感じですわ(どんなかんじやねん)。
ヒューマノイドの映画といえばその昔はウエストワールド、それから最初にもいいましたがブレードランナー。ちょっとカテゴリはちゃいますがジョニー・デップが出てたトランセンデンスとか。ああもちろんイヴの時間もか。
まあどれも名作ではあるのですが、人工知能やロボットたちに対してやや否定的でどちらかといえば世間に警鐘を鳴らすような話が多い中で、この話は血の通ったとゆうか、なんかこおゆうのんだったらいいのになと思えるようななんとも日本人ならではのまあるい作品に仕上がっております。
いやまあとりあえず面白かったです。
ボクみたいなSF苦手な人にもおすすめです。