STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
別作品のレビューで、明治〜昭和初期の近代日本を舞台にした作品が増えてきた感が
あるみたいなことを書いたが、本作もその範疇にある作品。
もっとも本作はあくまで日本風の国家であって、日本そのものではないとのこと。
実際、細かい時代考証は日本とは違うし、何より帝国の最高権力者がラスボスという話ゆえに、
これが日本そのものだとなかなかデリケートな問題に触れてしまいそうで、その配慮も
あるのかなと。
OP曲の歌詞ではないが、図式としてはシンデレラストーリーといったところ。
ただ久堂 清霞への嫁入りは周りから羨ましがられるようなものではなく、むしろ清霞が
恐れられているために「可哀想に」といったものであり、斎森 美世が清霞と暮らすように
なって清霞の本質を知るなど、「美女と野獣」のような側面もある。
美世が久堂家に来てから、二人が次第に心を寄せてくる展開はなかなか微笑ましいものがある。
前半の山場は辰石 実、斎森家らに攫われた美世を清霞が救い、攫った側はきっちり報いを
受けるという溜飲が下がる展開。
ただ、以降は異能バトル色がどんどん強くなってくる。
美世の性格的問題や出自の秘密などは前半では未消化のままだったため、解決編としての
バトル要素は意味があるし、メタ的にも清霞と美世の恋愛に対する障害として意味を
持っているのだが、そちらの比重が高すぎて、恋愛ものとしては弱くなってしまった感が。
美世役の上田 麗奈の幸薄い演技がなかなか良い。
美世の煮えきらない感じにイライラさせられるところも含めてw。
2024/01/05
2024/03/15 誤字修正