Mi-24 さんの感想・評価
1.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
違法行為を行う大企業と、隠蔽に加担する北九州市
福岡県の北九州市にある数世帯が暮らす離島“龍眼島”。
この離島が大企業“塩田グループ”の違法行為で、島民の生命が脅かされて全島避難することに。
このアニメの凄い所は、北九州市が「全島避難」という大惨事が発生しているのに、全く行動を起こさないこと。
島民の陳情は、完全に無視して黙殺。塩田グループの「何も問題ありません」という猿でも分かる嘘のみを採用。
北九州市が独自に調査することはない。
市民の生命・財産を守る意識は全くなく、守るのは大企業の利益と都合のみ。
更に福岡県や日本政府も、北九州市の言い分しか聞かずに、島民の陳情は無視。
本来は政府機関の不正を監視する役割を持つ、TV局や新聞社の大手マスメディアも政府や大企業に忖度して完全沈黙。
結局は誰も助けてくれないので、大企業の違法行為に島民が自腹で対処するしかない、地獄の世界。
このアニメが言いたいのは、
『市民・国民の生命・財産を守る意思のない市や県、国に納税するのは止めよう!』
更に
『必要な役割を果たさない大手マスメディアは、日本社会に不要なゴミ』
これがこのアニメからのメッセージ。
このアニメのストーリーは、
『悪の組織』
塩田グループにバックの政府機関。悪に加担する大手マスメディア。
この悪と戦う我が正義の味方
『波止工業』
となるはずが、そうはならなかった。
“自分自身”と“自分の会社”の体面が最優先で、従業員の生命が脅かされる危険な状態になっても「まぁまぁ」で済ませようとする、無能な社長「田島鋼二」。
書類上の規則と数字だけを見て、現実に何が起こっているのか現状を全く見ようとしない。
どうでもいい書類上の規則を守る為に、従業員を死に直面する危険な状況に平気で追い込む、人命無視の経理「片岡金太郎」。
波止工業の社長と経理は、従業員の事を『使い捨ての消耗品』としか考えていない。
悪の組織vs悪の組織
誰が喜ぶんだ?こんな話し。