キャポックちゃん さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
オフビートな怪作
【総合評価☆☆☆】
現代日本でも政治権力の手先として忍者が暗躍しているという設定でありながら、妙に卑近で些事にこだわったシーンの連続。主人公のニンジャが風采の上がらないニートだったり、光学迷彩が中途半端で上半身だけ透明化したり。最新鋭のロボット兵器が段ボールを積み重ねたポンコツ風の外見だったときには、「マジか!」と突っ込んでしまった。
しかし、ギャグには走らない。部分にだけ注目すると笑いを誘っていると勘違いしそうだが、笑うつもりで見ていると、いきなり吐き気がするほどの残虐シーンに突入する。予想が次々にはぐらかされるオフビートな展開で、内容を理解しようとすればするほど思考停止に陥る。この奇怪な味わいに対する感受性を持っていれば、高い評価が与えられるだろう(私は「面白い……かも」という微妙な感想)。