ヘンゼル さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
設定の高速詠唱以外は良い作品
11話で既刊の内容を全て詰め込んだから、途中で何度も入る口頭の高速設定詠唱で聞きずらい事この上なかったため、話は面白いのにそれのせいでタマにキズのような作品。
エログロが結構沢山あるので、そういったのが無理な方にはおススメできないし観ない方がいいかも。
見ようによってはコミカルな方のエログロではあるから、「自分の目で判断したい」という方はまずは1話だけを観るのがおススメします。
作品の内容は至ってシンプル。
人間を滅ぼそうとする「魔族」、魔族を滅ぼすために人間の思いから生まれた神的存在である「韋駄天」の戦いを描いたもの。
韋駄天は不死身で寿命もない神的存在。しかし修行や経験を積まなければそこまでパワーはないし人数も少ない。高速移動が得意なのが特徴。
逆に魔族はとんでもないパワーとタフさ生まれつき備わっており数も多いが、普通の生物のように不死身ではないので寿命で死ぬのが特徴。
人間は韋駄天を作る原因。人の思いから韋駄天は作られるらしい。
その3すくみを中心に物語が展開され、内容もかなり面白い。
キャラクターも魅力的で、どちらかというと魔族側に感情移入してしまう設定の構造と話の流れになってる。
どうしてそう思ってしまうかは是非本編を観て欲しい所だけど、ネタバレすると韋駄天側に視聴者が共感できる余地がそこまでなく、逆に魔族側には人間らしさや共感できるシーンが多く描かれているからだと思う。
でも決してそのせいで話がつまらなくなるとかはなく、むしろ本作品の重要な要素となっていて非常に面白かった。
だから本作は単純な勧善懲悪というよりは、戦争のような正義の押し付け合いが見れる作品かなと。
韋駄天側の視点に立ったり、はたまた魔族側の視点に立ったりとどちらに感情移入してもイイと思います。
作品を十二分に楽しむには2回見るのもいいかもしれませんね。
総評すると、ドラクエ7に韋駄天を新規参入させてエログロの配分量を二郎系並みに入れた作品。
鬱って程でもないんだけど、〇イプシーンや輪〇シーンがあるからそういうのが気分を悪くさせる原因になるかなと思った。
それと設定もてんこ盛りなんで、理解するのに少し時間がかかるし高速詠唱でそれが羅列されるんでね・・・。
まさに設定のもうお腹いっぱい状態です。
それが無ければ、声優も豪華だったんでバズったのではないかなと思いました。
観る人を選ぶ作品ですが気になった方は是非見てみては?