ようす さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「奈落の闇がどんなに暗くても大丈夫。あんたとっても明るいから。」
「メイドインアビス」1期の続きです。
ストーリーがつながっているので、
1期の視聴は必須です。
相変わらず可愛い絵柄なのに
内容エグい…。
面白さは変わらずですが、
今回は1期以上に精神削られましたw
105分の作品です。
● ストーリー
底知れぬ巨大な縦穴“アビス”。
これまで数多くの探窟家たちがその場所に挑んできたが、
まだまだ謎が多い。
偉大な探窟家である母を追ってアビスの深層を目指す少女・リコと、
記憶のない少年ロボット・レグ、
そして深層を目指す道中で出会ったナナチ。
3人は深界五層「なきがらの海」に着いた。
そこには“黎明卿(れいめいきょう)”ボンドルドが研究を行う前線基地(イドフロント)があり、六層へ降りるための遺構はイドフロントの中にあった。
ナナチの因縁の相手であるボンドルドは3人を歓迎するも、
真の思惑は…。
1期で語られたナナチの過去。
そこに深く関わったボンドルドという人物。
話を聞いていると間違いなくいい人ではないのでしょうが、
それが研究者としての性なのか、探窟家としての歪みなのか。
表面的には親切な人ですが、
本性を現す前から底知れぬ不信感を抱かせる人物でした。笑
そんなボンドルドとの対決がこの劇場版の主軸となるストーリー。
彼の魔の手から逃れつつ、
さらに六層へ降りる道を探す。
ただボンドルドと対決するだけでなく、
ちゃんとアビスやレグの謎についても迫ってくれるのはいいですね。
謎が明らかになり、でもまだまだわからないことだらけなので、
わくわくします。
ただ、このわくわくや可愛いキャラに浸っているだけで終われないのがこの作品。
R15+に指定されていて、
エグさもグロさもあります。
よくまあこんなエグい設定思いつくわ…。
1期も精神削られましたが、
今回はそれ以上だったかもしれません。
ただの絶望で終わらせないところが救いでした。
世界観は好きだし、設定もこの作品だからこその部分が多くてわくわくするし、面白いことは変わりないのですが。
相変わらず毒のような危険な魅力を放つ作品です。
一度吸ってしまえばもう後戻りはできません。
アビスの深層から引き返すことができないのと同じように…。
● キャラクター
これまで話には出ていたけれど、
実際にリコたちが対峙するのは初めてのボンドルド。
想像通りというか、
想像以上のろくでなしでした。笑
この人に倫理とか人間性とか情とか、
そんなもの求めても無駄ですね。
研究第一の姿勢が揺るがなさすぎて、
逆に清々しく、嫌いになれませんでした。笑
そしてボンドルドの娘・プルシュカ。
彼女もまたこの劇場版のキーパーソンです。
ボンドルドの行っていることは知らないであろう少女。
ただ彼を父として慕う。
彼女については多くは語れません。
作品を観た人にしかわからない感情となるので…。
● 音楽
【 主題歌「Forever Lost」/ MYTH & ROID 】
エンドロールと共に淡々と流れた主題歌。
この作品の終わり方とぴったりでした。
アビスのさらに深層へとためらいなく、
だけど想いを引きずりながら進んでいくリコたちの姿に…。
● まとめ
まだまだ謎の多いアビス。
これからの冒険も楽しみです。
より過酷になっていくのでしょうか。
きっとリコたちなら共に乗り越えていけると信じて、
彼女たちの冒険を引き続き見守りたいと思います。