徳寿丸 さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態：観終わった
ノリは80年代だったりする
原作未読(2023.12)
取り敢えず完走はできました。
転生モノにありがちないきなり無双という事もなく年単位で成長していく「コツコツ型」とでもいいましょうか。キャラ自体もとんでもない強烈さを纏った所がなく(周りを含め)良く言えば普通。それだけにやってる事がそのままだと地味で惹きつける部分に乏しくやむを得ず、80年代のようなリアクションや集中線による表現等に終始したのではないかと思います。その辺り一種の古臭さを漂わせますが、逆に知らない人には目新しく映ったかも知れません(とはいえ、押井氏の「ぶらどらぶ」のノリが現在受け入れられなかった状況を鑑みるに果たして･･･とは思いますね)。
キャラデに関しても美女の表現がキラキラ感の出し方が古いし、どうにも顔がのっぺりした感じで古いなぁと思わされました(まぁそれで押し通すという覚悟めいたものは伝わりましたが)。
これらが敢えてなのか予算の都合なのかはさておき、多分、原作は普通のサラリーマンがほんとコツコツ異世界で頑張る姿に共感するといった物なんじゃないかなと思います。うーん、頑張った方なのかな(偉そうに言うな！)。
私のツボ：悪徳個人医院というわけね
余談： {netabare} 先日、大きな記事ではないがとある地方の小学校の校名が紆余曲折を経て開校後に正式に決まったというものがあった。
以前にもその記事を読んだが、その時は住民のアンケート結果無視の校名はおかしいというものだった。
要はある思惑が動いて、住民そっちのけで行政がやっちまったというものだった。その記事自体にはその思惑の出所は伏せてあったけど、地元の人のコメントにその辺りを牛耳る医療グループの名前が校名になっていたらしい。流石に不自然すぎて尚且つ住民の質問を足掛かりにアンケート結果通りになったわけだけど、世の中こんな事は当たり前のように起こっている。
力さえあれば何でもまかり通る世界なんてありえないってのはもう小説やアニメの世界にしか存在しないのかもね。
等とこの作品の治癒士の世界を観ながら考えたりしてた。〇ャニーズの件にしてもマスゴミさんは溺れる者を棒で叩く記事でなく溺れる前に注意してあげる記事を心がけて頂きたいものである。{/netabare}
追記：Web原作既読(2024.1)
{netabare}暇なんで読んでみました(アニメの続きからですが)。
ちょっと読みづらいですね。誤字脱字凄く多いです。特に助詞(てにをは)の間違いが多く感じられストレスを感じます。会話も誰と誰かもわかりづらい部分も多く感じました。当然書籍化においてかなり校正されていると思います。それだけでかなり読みやすくなるんじゃないでしょうか。
まぁ、そこは細かい所で作品自体は面白かったです。キャラや構成、展開は飽きる事がありませんでした。思った通りアニメの80年代ノリ演出はありませんでしたね。正に一人の転生者の地道な冒険譚です。日々コツコツ努力する姿は真面目な社会人そのまんまだったりするのですが、そういう部分は文章だと心情や意味なんかを簡単に説明できるのですがアニメだと難しい部分かもしれません。でもまぁ･･･作る所が作ればもっといい作品になった筈と思わせるだけのポテンシャルはあると思いましたけどね。やっぱりキャラ設定は大事ですよね。ただ主人公を称賛するだけの取り巻き増員作品は楽しめませんもの。
印象的なのは途中、他の転生者と対峙した際、あまりの強さに「このチート野郎！」と罵られるのですが主人公より読んでるこっちが彼の努力をチートで片付けるな！と思えるほどには好感のもてる主人公ではあるのですよ。だから周りの仲間が彼を慕う事に全く違和感や呆れを感じる事がありません。それだけでも異世界転生モノとしては良質なのではないでしょうか。 {/netabare}
