九会 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
チームであることの意味とは
今作はウマ娘二期にも登場した「キタサンブラック」(以下キタサン)が主人公の作品です。
トレセン学園に入学したキタサンが一・二期の主人公が所属しているチーム「スピカ」に所属することになるのですが、このチーム部分が話を作っていく中で上手く扱えていないことが目立っていたと思います。
一・二期でも登場しているスピカのメンバーですが、三期ではbotのように同じような返事をしたり、ほぼにぎやかし要員でした。憧れていたトウカイテイオーや個別回を貰ったゴールドシップ以外はキタサンとあまり絡みがなかったような気がします。この二人も正直薄味であり、キタサンが悩んでいてもチームとは関係のないところで解決してきていることが多かった印象でした。
代わりに、ファンサービスの側面が強いと思いますが、二期で登場したキャラであるナイスネイチャやミホノブルボン等がその役割を担っていました。テイオーと共に走ったネイチャ、キタサンと同じく長距離適正のあるブルボンと説得力のあるチョイスではあったと思います。しかしそこが逆にチーム要素の希薄さを際立たせてしまったのではないかなと思います。チームで一緒に行動することが少なくなっていたかなと。
一・二期での、同じチーム内の主人公との関係では、憧れである「サイレンススズカ」、友達以上仲間でライバル「メジロマックイーン」。ライバルチームとしては98世代が多数所属している「リギル」、個性派揃いの「カノープス」が登場していました。
一方で三期のメインライバルである「サトノダイヤモンド」は別チーム、加えて、チームというよりは親戚でまとまっていましたので、そういった部分でもチーム要素は薄くなっていたのかなと思いました。
サトノダイヤモンドとの関係性やシュヴァルグランメイン回はよかったと思いますが、序盤のキタサンの好感度をさげてもおかしくないようなセリフ回しやスピカメンバーの扱い等、他のシリーズと比べても気になる部分が多い作品だったと思います。