かんぱり さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
不思議な余韻の残る作品でした
謎が多いミギとダリの双子の兄弟。
二人は顔や姿がそっくりで、息もぴったりにふたりで「ひとり」を演じます。
その様子をシュールかつコミカルに描くギャグアニメなんだと思って見ていました。
他人を信用せずに兄弟二人だけで生きていくんだと思っていたミギとダリ。
でも優しい園山夫妻や友達思いな秋山たちと出会って少しずつ変わっていって・・
そんな時折見せるハートフルなところも良かったけど。。
シュールなギャグとかは嫌いじゃないんだけど
赤ちゃんプレイとか旦那との子供を作らせたりとかクセの強すぎるところはちょっと嫌でした。
姿がそっくりでいつも一緒だったミギとダリ。
でも中盤あたりからミギとダリの性格・考え方の違いがだんだん見てる私にも分かってきて。
勉強は苦手だけど感情豊かなミギと頭が良くてクールなダリ。
最後にそれぞれの道を歩く決心をする二人。
1話のタイトルと最終話のタイトルがどちらも「ミギとダリ」になってたけど、1話と最終話ではその意味が違うんですよね。
最終話は感動してうるっとしちゃいました。
ドビュッシーの月の光の醸し出す雰囲気も素敵でした。
色んな意味でクセの強い作品でしたけど、こういういい締め方をされるといい作品だったなぁ。。って素直に思えます。
ラストはみっちゃんが書いたメッセージで締めてたけど、あれなんだろうと思ったら原作者の佐野菜見さんへの追悼をフランス語で書いてたんですね。
こういう唯一無二な作品を描いていた作者さんの作品をもっと見たかった気がします。
ご冥福をお祈りいたします。