安芸音 秋 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白いとかつまんねとかそういうレベルでねーだよ
美麗にして壮大
個人的に最高峰のロボアニメの一つ
ライディーンっぽいと言われればそうですが(監督自身もオマージュとおっしゃってますが)、正直キャラも世界観も別物すぎて私的にはよくわかんないです
神話からませた哲学的なロボアニは「全部EVAのパクリ」的な風潮もありますが・・・そういう先入観で見たらもったいねぇ良作アニメ
セカンドインパクト、母体回帰的な表現はありますが・・・多分これはこれと思ったほうがいいかも
☆物語
わかりにくいです
神話的な要素や、抽象的な映像でほのめかしてきます
「敢えてのわかりにくい仕様」かとも
ただ、伏線投げっぱなしってわけでないので最後まで見たらなんとなく理解できる感じ
それでも、な ん と な く です笑
要するに異次元の敵が侵攻してきて、主人公の乗るラーゼフォンがそいつらと戦って、次第に謎が解けてって、最後調律されるっつー話
映画版だったらその辺り踏まえてか、最初っからわかり良いです
ラストがちげーけど
東京ジュピターに見られる様に宇宙の多元化が、物語に更なる混乱を与えます
そして視聴者もわっけわからなくなっていくわけですが、主人公の内面描写がかなーり薄いので、インパクト強く物語をなぞる事が結構難儀
それでも、惹きつけられる展開とストーリーに食い入る様に見てしまいます
第19話ブルーフレンドはアニメ史に残る感動大作だと勝手に思ってます
悲劇の主人公的なパターンではありますが、その前の駆け落ちの描写、戦闘中の文字による演出は涙もの
解釈が難しくて敬遠されがちな本作において、何故この話だけが歴史に残る名シーンと多くの人から位置づけされているか・・・見たら納得です
☆作画
美麗
当時(2002年位)の作品にしてはとんでもないと
いや、むしろ昨今のちょっとしたアニメに比べても美しい気がしてしまうという
作画の古臭さが苦手な最近のアニメファンの方も許容出来るレベルです
特に最終回付近のラーゼフォンの描写は半端ないです
☆キャラ
時間の進みが内と外じゃ違うわけで、それがミスリードになっています
見ていて悲しくなる事もしばしば笑
綾人くんが中盤、結構ひょうひょうとしていて不自然なとこもありますが、終盤は色々超えちゃって凄い事になります
けどこのアニメは群像劇として見れると思うの
だから、サブ連中の想いや感情の変化にグッときます
登場人物が次々退場していく終盤は、色々考えてしまいます
調律後の世界があってほんとよかった
色々突っ込みどころも多いですが、それを補ってあまりある快作
失敗作だとも言われますが、私的には何年もベスト5にい続ける凄い作品です