横比較無用ノ介 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
言わぬが花も、あんじゃない
"この物語はフィクションであり、登場する人物・団体などの名称はすべて架空のものです。
また、特定の事件・事象とも一切関係はありません。"
なので、史実も科学も正確性を求める必要はない。
{netabare}どこかの"本格的"を謳い、文明破壊を繰り返すアニメとは、全くの別物。{/netabare}
生薬学の知識も垣間見えるが、味付け程度。
むしろ猫猫の洞察力が驚異的。
だが、何でも明らかにすればいいとは限らない。
些細なことで命を落とすことすらある世界。
解っていても言えぬこともある。自分のためにも、相手のためにも。
制限の多い中、物事をどう捉え、どう行動するか。
「秘すれば花」もあり。
玉葉妃はそんな猫猫の心中を良く理解している。
一方、壬氏は猫猫の心中を曲解してしまうことも、愛情過多のなせる業か。
このアニメの主題は複雑な人間関係。
キャラクターそれぞれの複雑な設定を、繊細に描写している。
物語に重厚さを与えている。
バランスを取るためか、デフォルメ絵も多い。
好みの分かれるところかな(個人的には好きです)。
2クール目に入って、話に連続性が無くなったなあと思ったら、一気に収束。
数々の些事が大事件につながる展開は見事。
さらに、猫猫の出自に関するエピソードが平行して進行。
見ごたえ十分。
放送直後に第2期の製作も発表。
継続視聴確定です。