てとてと さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
花より男子寄りの一昔前?の少女漫画ラブコメ?芯が強いヒロインは可愛かったが展開が単調
別冊フレンドの少女漫画で、ヤクザの娘と付き人ヤクザ男子とのラブロマンス。全12話。
ヤクザの娘で敬遠されている境遇な主人公が、何考えてんだか分からん変わり者だが一途に守ってくれるイケメン男子に惹かれていく。
2022年の「組長娘と世話係」とは全然別の作風。
【良い点】
ミステリアスで飄々としていて少しズレている超頼れるイケメン付き人が一途に守ってくれる、少女漫画的なシチュエーション萌えの定番の一つとしては良かった。
境遇故の孤独感や、抗争に巻き込まれてのデンジャラス展開からの、ちょっとアブないけどカッコイイ王子様に惹かれる、萌え。
当初は距離感図れず敬遠気味→ピンチイベント経て信頼と愛が芽生える流れは自然で良かった。
主人公の一咲(いさく)ちゃんは芯の強い気丈さが可愛い。鬼頭明里ボイスも合っている。
肝が据わっていてヤクザ抗争で危険な目に遭っても啓弥(けいや、付き人でイケメン)を信じ、ただ守られるお姫様に留まらず機転と勇気で切り抜ける。
恐い目に遭えば普通に危機感覚える普通の女の子らしさと、信頼を糧に気丈さのバランスが良かった。
暴力的なヤクザ関係にめげずに青春謳歌してやる的な意地も、やや不自然ではあるが強いヒロインだった印象。
コメディ面ではかなり無理がある成人ヤクザが高校生展開や、お嬢とのズレた掛け合いなどは面白かった。
主題歌が作風に合っている。流石はオーイシソング。EDをヒロインが歌って気持ちが伝わるのも良い。
【悪い点】
悪い意味で古臭い少女漫画感。90年代ぽいコテコテの設定に感じる。
ヤクザ絡みで危機があるのはいいけれど、展開が安直かつ単調。今時そうはならんやろと。
抗争中でヒロイン狙われている設定ならまだしも、日常送っているヒロインが安直に狙われて、なぁなぁで解決する流れが違和感。
ちょっかい出してきて主人公を強姦未遂な男子とか、しゃれにならない。
そういう良くも悪くもインパクトの強いイベント乱用する割には話が動かない。
主人公の描写は良いが、相手男子が何故主人公に惹かれているか分かり辛い。
ひたすら主人公目線、それは良いが、男子側の魅力が弱い。
恋のライバルも不在なためラブコメも単調。
拉致強姦未遂な不良ヤクザ息子とか、長期作品ならばここからおもしれー女的な経緯でヒロイン(男子の事)候補に加わっていく流れと思われるが、1クールでは対抗馬にもなっていない。
90年代の数十話かけて展開する作風を1クールで安直に纏めている印象。
作画があまり可愛くない。
とはいえ90年代の少女漫画原作アニメとそう変わらないので許容範囲、作画に関しては及第点。
【総合評価】3~2点
別に悪い作品ではないと思われるが、性に合わない。
別冊フレンド読者層向けなので自分に合わないのは仕方がない。
とはいえ一咲ちゃんは可愛かったので捨て難し。
評価は悪い寄りの「普通」
【余談】
成人男子が高校生やる、同時期のアンダーニンジャと重なった。
なんとなく掴みどころの無いキャラも似てる気がするし。
「組長娘と世話係」に続いての竹内良太氏の父親で組長。