中島野球しようぜ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
往年の名作バトル漫画の新たな物語。おすすめ度★★★★☆
全王様もオッタマゲ〜!
2010年代のドラゴンボールリバイバルブームにて制作されたアニメ。批判が多い本作だが、個人的には割と楽しめたと思っている。
ストーリー面についてはまあまあ作り込まれていて、新しい敵の登場にはワクワクしたり、悟空たちとフリーザの共闘というシチュエーションには驚きつつもいざ蓋を開けると非常に良い場面となっていた。とはいえ未来トランクス編のオチや宇宙サバイバルの全王の行動など度し難い場面もちょくちょくあるが…
バトルシーンは最初こそ目も当てられぬ酷いクオリティだったが、話が進むにつれて質感がアップ。劇場版の再編時は劇場版の良さを超えることは無かったが、第6宇宙、未来トランクス以降作画に改善が見られ、宇宙サバイバル編では圧倒的な迫力と格好良さを併せ持った大迫力のバトルシーンと化した。
ただキャラ面ははっきり言っていまいち。ヒットやザマス、ジレンは魅力ある敵キャラではあったが、ザマス以外は倒すべき悪として描かれていなかった(むしろライバル?)のが爽快感に欠ける。未来トランクス編の未来マイの存在とかのガバガバ設定も露呈していたりとキャラ描写の適当さが目立つのも微妙。特に個人的に不快だったのは悟空のキャラ改悪。ただのKYでアホな人物にされたのは心底不快だった。全王の存在も明らかにマイナス。非戦闘員で際限ない強さを持たせるのは反則だし無理やりマスコット兼ゲームマスターポジに据えたのはダメだった、最終回の予定調和感も鼻につく。
総括すると叩くほどのものでは無いしむしろ面白いと思う。不快な要素も多けれど界王拳復活やベジットブルー、身勝手の極意、亀仙人や天津飯の登壇等見たいものが多く見られて非常に満足した。(そもそもGTも原作無視や過剰な味方勢力のデフレ、昔のアニメだからという事情を含めても不安定な作画と超と大差ないクオリティだと思うし、なんならパンのゴリ押しや虚無にも程があるボール集めで尺稼ぎしているだけねぇ…)