フェイルン さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
歳を取って今観ると普通に見えてくる
2023/12/17にBS12の日曜アニメ劇場にて久々に観た。
公開当時もリアルタイムで観ていたが、久しく観ていなかったので日曜アニメ劇場で観た。
ガンダム世代の方々なら、初代ガンダム~逆襲のシャア~F91あたりは結構通る道で、私も観てきたのだが、当時はネットは無く最後のサイコフレームによるオカルトめいた超展開に結構困惑していたのを覚えている。
更にはアムロとシャアはいなくなるし、ガンダムファンとしてはこれで終わりなのか!?とアニメ雑誌とかの記事を読みながら考えてたような気がする。当時のアニメ作品の中では、出てくるキャラクターは大人ばかりで話も政治的で、当時中学生くらいだった自分にとってはシンエヴァQの初見くらいに特に最後が分からなかったかもしれない。
元になった原作として小説版があるが、ベルトーチカがいないなど違いが結構ある。
この作品、観る回数や時間が経つにつれて感想も変わった作品だ。
作品自体が富野節かつ名言の塊だ。
「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」という同人誌の再販版が今はAmazonなどで手に入れる事があるので、合わせて読むと制作者側の視点なども加わって更に楽しめるかと思う。
アニメ制作関連者からは当時から庵野秀明他から評価されていたようだ。
まあ、シャアが富野さん自身で、アニメファンやらスポンサーやらに色々と思うところがあったのか、終わらせる気満々で母なる大地である地球へ隕石を落とす話にしたとかどうとか。
そして、令和の今ではガンダムUCだのガンダムNTだのが後付けではあるが存在して、サイコフレームによる超現象も認知された感がある。
それを踏まえると、本作がガンダムに与えた影響も大きかったと感じるし、これは新たな始まりの為の終わりだったのかとも思える。