ヘンゼル さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:今観てる
説明不足・描写不足が多過ぎてゴミアニメ化してる
原作ファンには申し訳ないんだけど、本作品のアニメは駄作ですね。
正確には5話以降がまるでダメといった所なんですが。
第6話から本当に説明不足や描写不足が多すぎて頭の上にはてなマークが終始浮かんでいましたよ。
ネタバレありで本作品のよく分からなかった所を挙げていきますね。
①サクナ・メモワールの過去が分かりずら過ぎる
そのキャラの家族が殺されたという情報が先に出てきて、でも家族を人質に取られたから「逆さ月」に入るしかなくて、でも家族を失って寂しいから主人公を姉として洗脳したくて、既に七紅天の一人を洗脳して父親役をやらしている、という設定がごちゃ混ぜで列挙されるんですよ。
特に意味不明だったのは家族が「逆さ月」に殺されたのに人質に取られたという所。分からな過ぎたので調べたのですが、どうやら復活方法を教えてもらう事を交換条件として入ったとのこと。
セリフで設定を説明するのは良いんですが、あまりにも多すぎると観ている身としてはよく分からなくなるんですよ。
新種の造語も使用されますし、そこら辺が観ていて辛かった。
②主人公の心情の描写不足で物語の操り人形みたいになってる
特に顕著だったのは先程前述したサクナ・メモワールとの会話シーン。
会ってまだ日が浅いのに盲目的に「友達」であるサクナを全面的に信じる…、かと思いきや「政府の高官が複数人殺された事件」をサクナが自供した所に対しては「何言ってんだよ」と信じない模様。
まるで意味が分からんぞ!
心理描写が圧倒的に足りていないせいで主人公の言動に一貫性が無くなっている。
またサクナとの友情を育むシーンが圧倒的に足りていない。
だからサクナを全面的に肯定する主人公に全くと言っていいほど感情移入できないのもマイナスポイント。
あと過去を見せる為にサクナが自分の能力でいきなり主人公を精神干渉するシーンがあるのですが、その時主人公は全く驚かず第一声が「綺麗な所だな」ですよ。異常者過ぎる。
③皇帝の心理描写が足りていないからキャラがよく分からない
これは本作品全体を通してですが、皇帝のキャラがブレ過ぎるというか振れ幅が大きくてよく分からない。
レズなのかそれともからかうのが趣味なだけなのかとか、皇帝として仕事をしているシーンも無く、かといって戦に明け暮れる戦王のような勇ましさや狂人さもないので、掴みどころのないキャラと見せるのは成功しているかもしれないが本作にとってはマイナス方面に作用していると感じた。
第9話で外交の仲介役をするシーンがあるが、セリフ選びが悪いせいで賢さもなくしている。
主人公が使者に対して嘘をつき、それがバレ、使者に暴言を吐かれるという展開になるのだが、それに対して皇帝は謝罪もせず暴言を吐かれた事の報いとして主人公に使者を殺せと命令する。
普通に考えれば主人公が嘘をついたことにそもそもの原因があるのだからまずはそれを謝罪すべきであり、その上で使者を咎める流れの方が皇帝のキャラに賢さが印象付けされると思うんですけどね。
というかこの同盟も色々おかしく、普通は複数人の使者と兵、そして同盟の証として金品や交換条件を提示するものじゃないですかね。
そこら辺も描写していないから同盟を持ち掛けた相手国の使者の知能レベルを落としているように見られてしまっても仕方ないって感じですね。
追加分
10話観ましたが本作品の中でワーストレベルで酷い出来で呆れています。
特に酷いのはネリアの先生と呼ばれる人が主人公の母親だったというのが明かされ、その後に何故か「主人公とネリアの初対面した過去回想」が流れる所。
何でネリアの先生が主人公の母親であるという謎がそのまま放置され、あまつさえ話の流れを遮るシーンを入れるんでしょうか?
意味不明すぎます。もういい加減切ろうかな。