中島野球しようぜ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
かつての名作を高いクオリティで蘇らせた傑作、おすすめ度★★★★★
おれはれっきとした人間だぜ…臆病で弱っちい…ただの人間さ…!!
旧作アニメは視聴済、マンガは読了。
シナリオは100話でしっかり原作の最後までを描ききっており、現代にリメイクされた高い作画技術で物語や戦いを彩っている。ポップの成長を描いた場面の感情表現や、様々な敵との激しいバトルが鮮明に描かれており、バトルシーンの高揚感は凄まじいものとなっている。
アバンストラッシュ、空裂斬、ギガストラッシュ、メドローア…劇中では原作ドラクエには存在しない(後に逆輸入された)様々なオリジナル技が繰り出され、印象深い激闘が多く繰り広げられる。個人的にはバラン戦が1番好き、旧アニメ最後の山場で、ポップが命を懸けてメガンテを使うシーン、ダイの出自発覚と覚醒など、印象深いシーンが多くある。
リメイクで起こりがちな声優陣問題も、本作では特に不満はなかった。ポップ役の豊永利行さんは難波圭一氏の演技を参考にしながら豊永さんらしい雰囲気の演技ができており、とくに役にハマっている。ヒュンケル役の梶裕貴さんは声質的に最初は声が高すぎる感はあったが、凄む時の威圧的な雰囲気は上手く出せており回を重ねるにつれてキャラにハマっていった。他に個人的にハマっていたと思う声優は、クロコダイン役の前野智昭さん、ハドラー役の関智一さん、レオナ役の早見沙織さん、ロン・ベルク役の東地宏樹さん。もちろん、全てのキャストが素晴らしい演技だった。
唯一不満なのがドラクエらしからぬBGMだが、林ゆうき楽曲も聞いていくうちに味が出てきており、不満は徐々に解消。感動する場面のBGMの演出は非常に上手かった。
全体的なクオリティは非常に高く、リメイク作品数少ない成功例にして傑作であるとも言える。