セシウス さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
途中からやや陳腐化
原作漫画は未読です。三国志演義は小学校から高校時代あたりまでに何作か読んでいてそれなりに詳しいです笑
三国志の最重要キャラといっても過言ではない諸葛亮孔明が死後現代の渋谷に若返った状態で転移し、売れないシンガーの主人公をサポートする、という作品です。トンデモ設定ですからある種の異世界コメディとして序盤かなり楽しめます。しかし、中盤から若者の自分探しが主題になってしまい、なんかありふれたモラトリアムに付き合わされてる感じが強まって急激につまらなくなります。星の数ほどいるアーティストの中で成り上がって行くのは確かに戦さっぽいので、もっと孔明の策で敵をガンガンやっつけていく展開にすれば面白かったのに、と思いました。原作がモラトリアム系なんですかね。
作画は普通でした。キャラクターの絵は安定していたと思いますが、特に印象に残る映像はありませんでした。荊州にしろ渋谷にしろ街の魅力を感じられる絵がもう少しほしかったかな、と思いました。ダンスシーンは良く出来ていたと思います。
声優さんは、皆キャラクターに合っていて良かったと思います。また、歌のシーンは本職に交代していてそれもスペシャル感があってとても良かったです。
音楽はシンガーが主人公なだけあってどの曲もそれなりに良かったです。OPとEDはそれぞれ既存の曲ですが、作品にマッチしていて良かったと思います。
感想をまとめると、若者の自分探しがテーマなら何も孔明じゃなくても良いじゃないかと思いました。三国志ファンは描かれる孔明像に不満はないと思いますが、序盤が面白いだけにもっと孔明らしい活躍がみたかったです。