101匹足利尊氏 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
みんなでアホになって二股ハーレムをエンジョイするラブコメ作品
原作コミックは初巻刊行時、書店でお試し版を立ち読み。
リアクションのノリが良い声優さんでアニメ化したら是非観たいと好感。
後に願望が叶ったのでw視聴。
【物語 3.0点】
世間は不倫がよほど大嫌いらしい。
何しろ情報番組では、独裁者のジェノサイドなどの歴史的蛮行を差し置いて、
芸能人がゲス不倫したなどとトップニュース扱いで大騒ぎする有様。
何が世間をそこまで人様の恋愛事情のバッシングに駆り立てるのか?
私には皆目見当が付きませんが、メディアの扱いを見る限り不倫は人類に対する大罪なのでしょう。
よってこの大きなタブーのカウンターには喜劇の可能性が潜んでいるわけですが、
実現には相応のリスクが伴います。
不倫が何故ゲスと忌み嫌われ、糾弾するゴシップが盛り上がるのか?
二股そのものよりも、誤魔化そうと重ねられた言い訳や嘘による所が多い。
そこを解毒しコメディに漂白するためには、開き直ってアホになって素直に二股する他ないw
その点、本作の主人公少年・直也は清々しいくらい素直でアホw
いやむしろハーレムに巻き込まれる美少女たち全員が少しずつ変なアホガールw
真っ直ぐ過ぎる主人公少年の暴走をさばききれずにグダグダになる様を、
視聴者もそうはならんやろwと突っ込みつつ一緒にアホになって楽しむアニメ。
内容は……ないですw
某話で昼休みに二股が周りにバレないように3人で過ごす場所を何処にしようか?
だけでほぼAパート消費した時には、今日も何も進まないなwと呆れつつ笑いが込み上げて来ましたw
アホの取り扱いに長けた作者の突破力に素直に観念して幸せになりましょうw
【作画 3.5点】
アニメーション制作・手塚プロダクション
クオリティは標準レベル。
人物作画は美少女の顔面と造形は何とか守りました位の出来。
限られたソースを胸部周りに集中する辺り、作品の性質を良く捉えてはいますがw
どちらかと言うと、多種多様な流線背景や水玉模様のフィルターなど、
カラフルな背景美術や撮影が、
多彩なコメディシーンを演出し楽しませてくれた感じ。
【キャラ 4.0点】
主人公少年・向井直也。
自分の気持ちに嘘を付かなさ過ぎてかえって面倒臭くて怖いw
何でそんな変な所で真っ直ぐなんだwという言動で、
バーゲンセールの如き土下座を繰り返し、頭突きで常識を破砕し、ハチャメチャの起点となる。
正?彼女の幼馴染系ヒロイン・佐木咲(さきさき)。
言葉より先に暴力による制裁が飛び出す勝ち気な部分もあるが、
押しには弱く、恋愛進展には奥手なため非常識な二股&同棲状況がどんどん既成事実化していくw
貧乳枠。
対抗?彼女の水瀬渚。
そもそも二股が始まったのは渚ちゃんが可愛すぎて料理などの女子力が高すぎたから。
そのあざとさは佐木咲をも変な気分にさせる程w
巨乳枠だが、すぐ相手を立てて引いてしまうため、やはり事態は長期化w
このままだと三角関係が膠着するだけですが、
起爆剤となったのが巨乳動画配信“ミーチューバー”ミリカこと星崎理香。
{netabare} 3人の二股同棲先の庭にテントを張って押しかける。{/netabare}
{netabare} 彼女2人の眼前でファーストキスを奪う。{/netabare}
など頭オカシイくらい超積極的なアタックで波乱を演出するMVP級の活躍w
二股を阻止し事態を収拾するために、佐木咲の親友・桐生紫乃がハーレムに乱入するも、
早くもミイラ取りがミイラになるが如きグダグダな展開で、今後も混迷の予感w
【声優 4.0点】
主人公・向井直也役の榎木 淳弥さん。
正々堂々二股したい!好きになってしまったものはしょうがない!
2人ともメチャクチャ可愛い!
などと全編にわたり、松岡修造さんかwってくらい暑苦しく叫びまくり、
二股コメディを押し通す。
メインヒロイン・佐木咲役の佐倉 綾音さん。
ボケに等しい直也の実直奇行へのツッコミと共に拳が飛び出すリアクションに、
あやねるの元気ボイスは適役で、コメディの基軸となる。
もう一人のメインヒロイン渚役の和氣 あず未さん。
本作では清楚おしとやかボイスを提供しますが、こちらもあやねる同様、元気娘役のキャリアもあり。
時折のぞかせる芯の通ったボイスで、二股状況を諦めさせるのは容易じゃないと思い知らせれますw
サブにも理香役には竹達 彩奈さん、紫乃役に高橋 李依さんと布陣は強固。
耳の多幸感で、私も一緒にアホになるための、頭のネジを外す作業も捗りますw
【音楽 3.5点】
劇伴は『ごとよめ』等の櫻井 美希氏による広ジャンルのラブコメ対応を土台に、
斎木 達彦氏、青木 沙也果氏が、時に昭和の人情時代劇、メロドラマ風の修羅場BGM、ピアノバラードで援護射撃し、
より広範囲の非常識コメディに対処する共作体制。
唖然とした時のチーン音などSEによる支援も厚い。
OP主題歌はネクライトーキー「ふざけてないぜ」
不倫はダメだ!との石頭もふやけさせる脱力系ロック。
“誰も殴らんで済めばいいな”って……咲ちゃん直也を思いっ切り殴り飛ばしとりますがなw
ED主題歌は声優・麻倉 ももさんの「ピンキーフック」
“ムリ(ムリ)”連呼などがあざとい恋愛アイドルソング。
近年ちょくちょく見かけるようになった、
本編不出演の声優アーティストによる主題歌。
私は声優アーティストも歌手と評価する良い傾向だと歓迎します。