中島野球しようぜ さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
矛盾や後付けが多いファンからは非難轟々の1作、おすすめ度★☆☆☆☆
君は希望という名の絶望に微笑む
ダンガンロンパシリーズの汚点とも言われているダンガンロンパ3。未来編、絶望編どちらも酷評だらけだが、主に批判されているのはこちらの絶望編だろう。
ダンガンロンパ2の登場キャラの過去編が描かれているが、トワイライトシンドローム殺人事件の内容が改変されていたり、ゲームでは正体がアルターエゴに似たタイプのAIだった七海千秋が実在する人物扱いになっている等、矛盾点が多く辻褄が合わない。
2本編主人公の日向創の予備学科時代が描かれているが、出番が少なく七海との会話やカムクライズルとしての登場しかない。そのためアニメでは別の主人公として未来編で真っ先に死亡した雪染ちさが主人公になっている。言うて雪染に魅力があるか?と言われたら微妙だが…
過去作キャラの扱いの酷さもなかなか。77期生の中では終里や特に割を食ったのは狛枝や江ノ島。江ノ島は御手洗の作った洗脳ビデオありきの小物に成り下がったし、狛枝も停学扱いで出番がごっそり削られた上に雑に洗脳させられただけ。
洗脳に関してが1番酷かった。御手洗が全部一人でやりました、江ノ島は御手洗脅しただけで何もしてません。…なめてんのか?七海のおしおきでの殺し方が惨たらしいのと絶望堕ちの原因のしょうもなさで怒りと呆れが湧き上がる。
狛枝の言葉を借りるとするなら、「ダンガンロンパ2という最高の題材を用いてこんなものを作るなんて、絶望的だね…」とぼやかれるような内容の本作。シリーズ最高のトリックと名高い「君は絶望という名の希望に微笑む」とシリーズ最悪のストーリーである本作の10話のサブタイは本当に色々な意味で対比になってるんだなぁと。評価?もちろん最悪。