中島野球しようぜ さんの感想・評価

3.0
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態：観終わった

熱い名作になるかと思いきやセカンドシーズンからの展開が全てを台無しにした、おすすめ度★★★☆☆

かっとビングだ、俺！

遊戯王シリーズの第4作、エクシーズ召喚を売りにした内容でナンバーズを巡るデュエルや人間と退治する敵との戦いを描いている。

序盤は数多くのライバルやナンバーズ使いとの対立が描かれており、ハードな路線だった5Dsからガラリと作風は変わり、ダークな場面も含みつつ子供向けな話を展開。作画の熱量が凄まじく、圧巻のバトルシーンを見られる。

遊馬は馬鹿な所もあるが熱血漢といった人物で好感触、シャークやカイトのようなライバルキャラも信念の強さを感じられ、メインキャラはとても魅力的。ヒロインの小鳥や友人の鉄雄もいいキャラしてる。

しかし残念な所も多々あり、作画の熱量は良かったもののデュエルの展開が封印や破壊、ナンバーズありきと単調気味になっており、後半もその流れがほぼ変わらないまま、なんならシャイニングドローというゼアル屈指の批判要素を追加したことでご都合主義で見え透いた展開感が出てしまったのが悔やまれる。

セカンドの敵キャラであるバリアンも魅力のないキャラが多く、ベクターのような散々な悪行を働いておいて遊馬にあっさり許されて同情されるキャラもいる。こいつの消滅シーンは感動ポ〇ノくさすぎて萎えた。

デュエルコースターから展開が怪しいとか言われていたが作画やデュエルの1場面1場面に心血を注いでいたことは理解出来る。しかしセカンドで全てが崩れ去った悲しき作品とも言える。