Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
君、死にたもうことなかれ。
この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期と、OVA「魔法使いの嫁 星待つひと」は視聴済です。
OVA「魔法使いの嫁 星待つひと」は本編の前日譚になっており、本来ならコミックスに封入されている作品なので、お目にかかることはできないのですが、何とdアニメストアで視聴することが出来るんです。
今回レビューを書くためにwikiをチラ見したところ、2021年3月にオリジナルアニメーション「魔法使いの嫁 西の少年と青嵐の騎士」が制作され、コミックスに第16、17、18巻特装版DVDとして封入されたそうです。
こちらもdアニメストアでググってみましたが、残念ながら登録されていなかったのでリクエストしておきました。
聞き入れて貰えると嬉しいんだけどな…^^;
すべてではない。けれど、エリアスを、
自分を受け入れることができたチセ。
カルタフィルスがひとときの眠りにつき、
日常を取り戻した彼女の元に
届いたのは、魔術師たちの
相互扶助組織『学院』への招待状だった――。
大英図書館の地下……
今までとは違う魔術師達の社会。
”人”との出会いと交わりが、
新たな扉を開いてゆく。
これは、私(あなた)を救う為の物語。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
これまでの、チセのスデイ・ベガの宿命を背負った存在であることを中心に
物語が構成されてきました。
それもそれで面白かったと思いますが、物語の舞台を思いきり変化させた「学校編」も相当面白かったのではないでしょうか。
これまで、チセと同年代の方ってあまりいなかったと思うんです。
ずっと年上の人ばっかりで、同年代の様に気軽に接する機会が殆どありませんでした。
まぁ、チセにとっては「そんな事を言っている場合では無かった」というのは十分承知をしているつもりですけれど。
何せ、能力をキチンと制御しないと立ちどころに寿命が縮んでいくのですから…
もちろん、これまで通りの生活でも良かったのかもしれない…
けれど、キチンと正しい魔法を勉強するのは、チセにとっても決してマイナスにはならない。
2択ではない選択を経て、チセは学校に通うこととなります。
もちろん、エリアス付きですけれど…^^;
チセは、これまで生きてきた環境が劣悪だったから、チセの変化には環境の変化も相まっていると思います。
ではエリアスはどうでしょう…
住環境は何も変わらず、変わったと言えばチセを迎え入れたことくらい…
それでも、エリアスも相当変わってきていると思いませんか?
個人的にはエリアスの変化にビックリしているんですけれど…
きっとこれまで長い時間を生きてきたのだと思います。
しかも人嫌いだったんですよね。
それが、チセと合って少ししか経っていないにも関わらず、エリアスは心の部分が大きく変わってきたと思います。
変わらなきゃ、チセを理解できないからだと悟ったからかもしれませんけれど。
学校に通うチセには案の定、友達ができました。
秘密を共有し合う間柄、と言った方がイメージに合っているかもしれませんね。
そして、友達はそれぞれ人に言えない悩みを持っていました。
友達全員が…という訳では今のところありませんが、それはこれからの展開次第。
少なくても、一緒に悩み解決に向けて行動するうちに絆はしっかり深まったようです。
そして、ここにも大人の事情で経験しなくても良い苦しみを味わった人が…
大人は自分を越えていく存在として大切に育てていくものではないでしょうか。
どうして、自分の事しか考えず冷遇し続けることができるのでしょう…?
親子ですから喧嘩の一つや二つはあって然るべきだと思いますし、1,2週間話もしないことだってあると思います。
その時、親は経験から少しでも将来の選択肢を減らして欲しくなく、一般的に考えてより幸せになる道を諭そうとします。
それと子供の主張が噛み合わない時に喧嘩が勃発するんですけど、親は子どもを冷遇したくて諭そうとしている訳では決して無いと言うことです。
そんなことばかりしているから、事態はとんでもない方向に転がっていくことになるのです。
前半クールはこんなところでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、JUNNAさんによる「Dear」
エンディングテーマは、eddaさんによる「無伴奏」
JUNNAさんは、第1クールのオープニングテーマからの引き続きになりますね。
1クール全12話の物語でした。
視聴までに時間を要してしまいましたが、やっぱり面白い作品ですね。
これでようやく現在放送している後半クールに追いつきました。
しっかり堪能させて頂きました。
そして、これからの分もしっかり楽しませて貰います!