ようす さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
醜く心優しい男の、恋と自由の物語
1996年公開のディズニーの長編アニメ映画。
音楽が大好きな作品なのだけど、実はちゃんとストーリーを見たことがなかったので、見直してみました。
うん、やっぱり音楽が最高の作品です。
ストーリーも満足です^^
90分ほどの作品です。
● ストーリー
15世紀のパリ。
ノートルダム大聖堂の鐘をつく仕事をするカジモドは、
育ての親である最高裁判事のフロローの監視下のもと、
大聖堂から出ることを許されなかった。
大聖堂から見下ろす人々の暮らしに憧れを持つ日々。
フロローに黙って祭りに参加するが、
醜い容姿ゆえにいじめられる。
そんな彼を助けてくれたのは、
ジプシーの踊り子・エスメラルダ。
エスメラルダに一目惚れをするカジモド。
しかし、フロローの怒りを買ったエスメラルダは、
フロローに追われる身となる。
変わらない生活に嫌気がさしていて、
少し踏み出してみたら出会いがあって、
どんどん自分の周りに変化が起きて、
誰かのために頑張りたくなって、
結果自分にも大きな変化。
そんな王道ストーリーを、
きれいに完璧に描いていました。
無駄のない90分でした。
ディズニーお得意のミュージカル映画なので、
あちこちに挿入歌が挟まります。
開始20分で私はもう大満足してました。笑
テーマがゆえに他の有名なディズニー作品と比べて、
キャラの見た目は万人から愛されると言えるものではないし、
子ども向けと言える内容でもないけれど、
それで埋もれてしまうのは非常にもったいない作品です。
少なくともディズニー音楽が好きならば、
見るべき名作だと思いました。
● キャラクター
20年間ノートルダム大聖堂から出ることを許されず、
鐘をついてきたカジモド。
容姿は醜いが、心はとても優しい青年。
高い大聖堂を縦横無尽に駆け抜ける身体能力の高さが、何気にすごい。
ヒロインのエスメラルダは、
決して他者に屈しない、強い心を持った優しい女性。
カジモドにとって初めての友人であり、
恋心を持った相手。
強く優しい女性は魅力的でモテますね^^
そして、護衛隊長のフィーバス。
彼がいい人だったな。
エスメラルダに恋をし、
フロローの横暴に耐えられなくて命令に背くなど、
この物語に欠かせないキャラでした。
悪役のフロローもいい感じに狂ってましたね。
恋に燃え、狂い、パリの街を燃やす。
でもカジモドと毎日食事は共にしていたし、
改心の余地はあったんじゃないかと思う私は甘いかしら。
● 音楽
ミュージカル作品なので音楽は多用されています。
主題歌も挿入歌もBGMも、
どれも良すぎるんですけど!
「ノートルダムの鐘」という題名通り、
鐘の音が印象的な主題歌。
今までも曲が大好きでしたが、
ますます大好きになりました。
特に「ゴッド・ヘルプ(God Help The Outcasts)」は格別。
私の好きなディズニー音楽トップ3に入ります。
● まとめ
作品としての完成度は非常に高いです。
キャラもストーリーも大衆受けが難しいがゆえに、
知名度が他の作品と比べると低いのがとてももったいない名作です。
「ノートルダムの鐘2」もあるんですね。
せっかくなので観てみようかなと思っています。