とろろ418 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
憎しみの先で見たものは
【魅力的に思った点】
・全体的にクオリティが高い
・強いテーマ性を出しつつ、王道の枠組みも保っている
・主要キャラクターが魅力的
・記憶に残るシーンが多い
【残念に思った点】
・原作が古い故に古臭さを感じる面も多い
・エンタメ性(主にバトル面)が弱い
・魅力的なキャラ故に描写が足りないとも感じる
・思っていたよりミステリー要素が薄かった
【総評】
・85点
しっかりとしたテーマ性があり完成度も高いので、間違いなく名作と呼んでいい作品だと思います。特に終盤への流れ{netabare}(アトム敗北→ゲジヒト敗北→ゲジヒトの想いでアトム復活){/netabare}はメッセージ性とエンタメ性が両立していて、かなり熱いものを感じましたね。他にも見どころはありますが、正直ここだけのために視聴してもいいレベルだと思います。
ただその反面、そこの展開をもっと活かして欲しかったと感じてしまうのまた事実なんですよね。{netabare}ゲジヒト以外が間接的な引継ぎにしかなっていないので、そのせいでエプシロンを除く他のロボットの存在価値が薄れていて非常に残念でした。{/netabare}
あとはなんといってもバトルの味気なさ。
エンタメ性重視の作品ではないので仕方ない面もありますが、それを考慮してもさすがにこれはナシですかね。正体を隠すための演出だとしてももう少し戦闘描写は必要だったと思いますし、一人一人が戦いに向かう必然性ももっと固めるべきだったかと。{netabare}例えば、プルートウは強靭なバリアを持ってて正面からでは絶対勝てない。全員で当たったら全滅しかねないので、個別で対峙してなんとか突破口を探ろうとする、など。{/netabare}
ミステリー要素もあまり強くないため、序盤~中盤を退屈に感じる人は少なくないかもしれませんが、最後まで見れば心に残る作品となると思いますので、興味のある方は是非最後までご視聴あれ。
【こんな人におすすめ】
・テーマ性が高い作品が好きな人
・心に残る作品が見たい人
・ヒューマンドラマが好きな人