あと さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人との付き合いの難しさを考えさせられる心震える傑作青春アニメ。
文化研究部に所属する仲の良い5人の心が頻繁に入れ替わる不思議な現象が起こる人間ドラマを中心とした学園青春群像劇。
けいおん!に似たキャラクターデザインでキャラも可愛いく、声優がとても豪華。感情のぶつかりあいの激しいこの作品において欠かせないピースで、特に沢城みゆき演じる稲葉姫子ちゃんの存在感とクールさと可愛さが強くて、このツンデレはなかなか良かった。
思春期のアイデンティティの話を心の入れ替わりなどで少しずつ理解し、コンプレックスやわだかまりなどを克服していくが、そう簡単な話でもなく心が入れ替わったり色々な事件が起こることで、自分の内側の外側も全部さらけ出すことで沢山傷つくこともあって、悩んでもうめんどくさくなって何もかも諦めてしまいそうになる。友情で解決出来ればいいが、対話だけでは上手くいかず、こじれていく。その過程にドキドキして、自分にも重なる部分があって共感できるし、問題の解決に向かった時は感動させられました。
特にいいのがエンディングの入り方。何が起きるのか気になる次回予告をしてからエンディングに入るのが余韻が段違いで終わった……。と満足感がかなりあったアニメでした。
基本的に毎週ギスギスしているのでちょっと重い気持ちにはなりますが、青春の爽やかさも独特の読後感もあって中身も面白いかなりの傑作でした。