ナノトリノ さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
はつこいノーマーク
これがあるから油断できない。
秋アニメ開始当初ノーマークでした。
両親を失った四兄弟の物語。献身長男、クール次男、達観四男に物語の駆動輪としてトラブルメーカーの三男を配置。似たような造りに「てんとう虫の歌」を連想しました。覚えてませんが。
原作がどんな媒体であるかも知らず、なんとなく女の子向けのお話なのかなーという印象。正直これはNOT-FOR-MEだと感じて流し見てました。録画も切っちゃった。でも日曜の再放送(!)を流し見。
5話になって隣家の宇多がモリタだかタモリだかのモブ男子に告られます。しかも即日OKして付き合うことに。ん!流れ変わったな!?
宇多は隣家の幼なじみの中1の女の子。三男(&次男)と同級生のハツラツ空手娘でポニテの似合うグッドルックスなれどガサツで男勝りでいまだに三男と秘密基地作りなんてやってる精神男子小学生。座る時にもお股がパッカーって開いちゃいます。
恋とか付き合うとか好きだとか、なんなら自身がオンナノコである事さえもわからないままどこの誰とも知らない男の子のカノジョになってしまう。ずっと一番の「親友」と思ってたのに変わっていってしまう関係性。さて三男の心中や如何に。
これこれ、こうゆうのが見たかったんだよ。
これは小学生あるいは本作のような中1あたりでないとできない。大学ではもちろん高校生でも中3設定でも遅すぎる。身体性やオスメスの話を完全に無視できる、プラトニックですらないピュアラブストーリー。こういったはつこい未満のお話が大好きなんです。
5話6話と続いてさらに7話まで引っ張る展開でしたが、おそらく、と予想いたしますに
このアニメの重心はあくまで柚木家の四兄弟にあり、宇多と三男の話はメインストリームにはならないのでしょう。ふたりが彼氏彼女になることもないだろう、そうゆう話じゃないんだろうと。
それでもいい。もう少しだけこの小さな恋の物語を見ていたい。
一度は切った録画を復活しました。