たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
少年と犬
あえて、本編の話はしません。諌山さんはカッコつけることも深く考えることでもなく、「正直な自分の気持ち」をそのまま漫画にする人なんだと思うのと、これは20代~30代前半の人間でなければ表現できない「青臭さ」が残る作品だったと言わざる負えない。
そう考えると、こういった壮大な歴史ドラマはアニメ業界にも多く存在するが、かなり特殊な作品だといえる。
ラストに意味する「少年と犬」ですが、アメリカのSF小説家ハーランエリスンのSFで、同タイトルの「少年と犬」があります。内容は核戦争後の荒廃した世界で、世界は分断されており、貧困層と裕福層に分かれている中で放浪の旅を続ける少年と一匹の犬の話ですが、おそらく無意識だかはわかりませんが「今の時代」の空気にぴったりハマるような作品です。
コロナ渦が終わった中のウクライナやパレスチナなどの民族領土問題、日本で言えば相次ぐ物価高や原発汚染水(あえて汚染水と言わせていただく)問題など、多くの未曾有の社会状況と非常に密接にリンクしていますが、
この未来に続く「解答」が欠けていることが、
以前にも話しましたが、最大の「欠如」と言える気がします。
よって僕の評価としてはこの評価です。