やまげん さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
器用な作品
原作は読んでいない
サイドストーリー的な話を重ねながら、烏妃の秘密が徐々に明らかになっていき、さらに皇帝と烏妃の関係の進展や、孤独だった烏妃の心情や周囲との関係の変化も描くという、欲張りながらもそれをうまくまとめている器用な作品
いろんなことを描いた分、広く浅く、な感じにはなっているが、物語としての質は高いと思う
{netabare}ただ、少し気になる点もある。12話で封宵月(ほうしょうげつ)が鵲妃(じゃくひ)の兄(のようなもの)を蘇らせていたが、なぜ封宵月はそんなことをしたのだろうか。烏妃を殺すという封宵月の目的からしたら、なんら必要性がない行為のように思える。物語に山を作るためだけに、封宵月につじつまの合わない行動をとらせてしまったのではないか{/netabare}
原作小説は7巻で完結しているようだが、アニメ化されたのは原作の2巻程度までっぽい。このペースだと、完結までアニメ化するのにあと2クール以上必要という計算になる。しかし、そんなに制作し続けるとは思えないので、続編は望めないか