RFC さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
猫猫の 猫猫による 猫猫のための物語
ラノベコーナーの隣辺りにおいてある今作。
割と気になってました。
でも原作は未読です(^^;
異世界薬局と同じく、薬系ということで視聴開始。
【作品概要】
主人公 猫猫…にゃおにゃお…ではなくまおまお。
花街の薬屋…なんですがある日突然後宮で働く羽目に。
聡い猫猫が後宮であれやこれやの問題解決に奔走し
お偉いさんの信頼を得ていくサクセスストーリー…
なのか?
【作品に対する感想】
タイトルからてっきり
「薬の開発に没頭する主人公と
無理難題を吹っかけてくる客に対するボヤキ」
って物語を想像してました。
ですが、地頭の良さから薬と関係ないことまで
巻き込まれ、首を突っ込む羽目に。
想像とは違いましたが、すごく面白かったです。
この作品の魅力の90%は主人公猫猫で占めてると思います。
物語、他のキャラの魅力も猫猫あってこそです。
後宮と花街が舞台故、エグ目の話もありますが、
まだまだ彼女の物語を堪能したい思いでいっぱいです。
続きがあれば必ず視聴します。
1)物語
あんな断片的過ぎる情報だけで猫猫の指摘が的確過ぎないか?
とか
後宮の方々あまりに無能すぎないか?
とか気にならない点がないわけではないんですが、
まあいっかレベルと思いますのでスルーです。
親の代の因果とか、
一見無関係な個別の案件が実は絡んでたりとか、
物語は割と入り組んでます。
まだ未解決なものもあるので、2期を楽しみにしています。
2)作画
ポンチ絵が最高の切れ味を誇っていました。
特にお気に入りは
・食っちゃ寝 ブタ猫猫
・むくれ顔 玉葉妃
あと猫猫が壬氏を「ゴミを見るような目」で
蔑んでるシーン、毎回笑わさせてもらいました。
3)声優
➀悠木碧(猫猫)
薬・毒でトリップしたり、ヤサグレたり
身も蓋もない事言ったり、マジ切れしたり…。
演技の振り幅が広くないとしんどそうな役でしたが、
ドンピシャだったと思います。
特に心の中のぼそっと突っ込む演技が良かったです。
➁種崎敦美(玉葉妃)
この方の演技の振り幅際限なしですね。
「アーニャがんばる」
と同一人物とは思えません。
5)キャラ
➀猫猫(まおまお)
私的にごっつい好きな主人公。
世間の平均値に流されない、
独自の価値観を貫くいい意味での変態系。
薬の知識を持ってるって、強味にもなるけど、
なんかあったら真っ先に疑われるわけだから
諸刃の剣よね。
波風立てないように凡人を装うしたたかさは高評価。
一方で好奇心の強さと正義感はリスクを引き上げる要素。
この相反する感情と理性が同居した猫猫。
かなり魅力的な主人公です
猫猫の身もふたもない心の中の独り言が最高です。
他作で言うとゆるキャン△の志摩リンっぽいですね。
道理でどっちも好きなキャラなわけですね。
この娘
断定、推測、意見
ちゃんと分けて喋ってるところがすごくいいです。
こんな部下欲しい(^^;
ソバカスあってもそれはそれでかわいいと思うのは私だけ?
➁高順(がおしゅん)
地味ですがこの方の実務能力凄く魅力的です。
一長一短な人物の目付け役ということで、
その苦労は共感します。
➂羅漢(らかん)
何を考えているのかイマイチ分からないうさん臭い
おっさん。
絶対関わりたくないタイプです。
猫猫との因果は運とタイミングの問題もあり
一方的に責められるものではないと思いますが、
人を見下した言動は褒められたものではないと思います。
6)印象深いシーン
{netabare}
➀梨花妃の侍女にブチ切れ
普段は自分のことすら割と無頓着な猫猫の
豹変っぷりが凄かったです。
➁壬氏の逆襲 酒の法案
大概猫猫が壬氏を鬱陶しがってることが多いなか
珍しく猫猫がすがってるのが印象的です。
➂壬氏 はちみつプレイ
なんちゅうことすんねん、このHENTAIめ!笑
高順の遠い目が大爆笑。
➃李白 肩代わりを断る
じゃあどうするかは別にして
あそこまで言ってのけるのはなかなかの漢ですわ。
➄鳳仙と羅漢
羅漢の最初の言い方と違い、随分ロマンチックな
雰囲気でしたが、その後が…不幸過ぎ。
せめてもの償いにはなったんでしょうか…。
{/netabare}