中島野球しようぜ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人間らしさの善悪と是非を考えさせられる問題作にして名作、おすすめ度★★★★★
so,everything that makes me whole 今、君に捧げよう
アニメの中でもトップクラスで好き嫌いが別れる作品。好きな人は絶賛するが嫌いな人は毛嫌いし、「綺麗なゴミ」と評する人もいる。
良くも悪くも「人間的」な人物による群像劇。主人公は元は単なる一般人で、周りの人間との交流や幾度の裏切りや死を経て成長と絶望を重ね、最終的に自分なりの答えを導き出して世界を救えるほどに成長していく姿に感服した。ただ、主人公の挫折からの闇堕ちは見ていて辛く、受動的で流されやすく逃げ腰な行動や言動にも否定的な意見が見られるのも納得は出来る。
周りの人間は葬儀社サイドや敵キャラ、学校の友人含めいい人とクズで分かれる。いい人はこぞって不幸になったり、相応の末路を迎えたりするクズもいるが何人か傍観者サイドのクズがやらかしに反してちゃんと生き残っているのには溜飲が下がらない。(とりわけ缶切りこと颯太が槍玉に挙げられる。)ヒロインは好き。いのりの可愛さを超えるヒロインはそうそういないと思う。あと集の中の人が結婚したのはまさかのツグミの声優(竹達彩奈さん)だった。
ストーリーはポストアポカリプスものらしさとレジスタンスものらしさが上手く混ざっており、主人公の心境変化も相まってかなり見いられる構成になっている。激しいバトルは美しい作画も相まって非常に好み。
批判も相応に多いが反面しっかり見所も魅力もある。