テングタケ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
神!
今年(2023年)で放送40周年ということです。40年後の今見ても色あせない永遠の名作。
なんと言っても、アニメ史上1・2位を争う美少女が主人公。これを神作と言わずに如何せん。エミリコやシャミ子が可愛いと言っても所詮人間レベル。本作とは格が違います。神にはひれ伏すしかありますまい。
1話とか声が悶絶するほどヘッタクソだし、作画も微妙。マミとか凄いパーマで化粧が濃いスナックのママさんみたい。ところが、1クールぐらい経ると声もしっくり合ってくるし、スタッフも慣れたのか作画も良くなってきます。優はめっちゃくちゃ可愛いし、マミも例えば中盤で正体がバレたときの憂いと哀しみを含んだ表情なんて妖艶とも言えます。後藤真砂子氏の作画回はどれも掛け値なしの神回!
割とどうでもいい子供向けのファンタジー話の中に、サスペンスフルな「鏡のむこうのマミ」「マミの一番長い日」「スネークジョーの逆襲」あたりを入れてくる構成は見事。特に白眉は25話からの3話、そしてラストの3話。最終話、雨雲を割って降りてくる方舟なんかハリウッド特撮映画を彷彿させる大スペクタクル!
主役級も脇役も、誰もがみんな素敵に輝いています。優と俊夫の関係も素敵だし、仲の良い両親、プロダクションの社長と先輩アイドル、敵役だけど後ではいいところを見せる芸能リポーターなど、みんながみんな魅力的。途中で出てきたキャラがクライマックスでマミのピンチを助けてくれるのも熱い展開!
あまりにキャラクターや世界が良く出来ているので、もしかしてどこかに彼女たちが暮らす2次元の世界があって、それを実写で撮影しただけなんじゃないか、なんて妄想してしまいます。もしかして、我々が現実だと信じている3次元世界は実はブラックホールの表面に描かれたデータのホログラムに過ぎず、実は2次元世界、くりみヶ丘の世界こそが本物なのでは・・・。
それはともかく、この調子で永遠のワンスモア、ロンググッドバイも配信してください。お願いします、U-NEXTさん。ついでにラブリーセレナーデとカーテンコールも是非お願いします。そして2年後には次なる40周年作も是非是非お願いします。